ヒューマン・ヘルスケア(hhc)とは

エーザイは薬を扱う企業ですが、
ただ単に薬を患者様にお届けすることのみが
我々の使命ではないと考えています。

全社員が、患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、
そのベネフィット向上に貢献するために何をなすべきか、顧客の立場で議論し、
それをビジネス活動で実践し、実証し、
世界に発信し、社会を変えていく。

これが私たちの大切にしている理念、
ヒューマン・ヘルスケア(hhc)です。

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エーザイのヒューマン・ヘルスケア(hhc)

エーザイは、ヘルスケアの主役が患者様と生活者の皆様であることを明確に認識し、
「患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献し、
世界のヘルスケアの多様なニーズを充足する」ことを企業理念に掲げビジネスを遂行しています。

この理念を一言に集約したものをヒューマン・ヘルスケア(hhc)と呼び、
社員一人ひとりが患者様の傍らに寄り添い、患者様や生活者の皆様の目線でものを考え、
言葉にならない想いを感じ取ることが重要であると考えています。
そして、すべての社員がビジネス時間の1%を患者様や生活者の皆様と共に過ごすことを推奨しています。

現在では、この理念がエーザイグループの社員一人ひとりに浸透し、
国籍・国境・性別・年代を超えて共有化され、日常業務として実践されています。

全社員が、患者様と生活者の皆様のベネフィット向上のために何をなすべきかを誰よりも早く着想し、
それを試し、実証し、世界に発信していきます。

これが、私たちのめざしている
ヒューマン・へルスケア(hhc)です。

企業理念

患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え
そのベネフィット向上に貢献し
世界のヘルスケアの多様なニーズを充足する

エーザイの企業理念を一言に集約した“ヒューマン・ヘルスケア(hhc)”のフィロソフィーマークは、私たちのhhcの想いを、献身的な看護活動や公衆衛生の発展に貢献したフローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)の精神に重ね、彼女の直筆サインをもとにデザインされたものです。

hhc human health care

使命と結果の順序

私たちはこの企業理念を定款に定めて、株主の皆様と共有し、この中には「当社の使命は患者様と生活者の皆様の満足の増大であり、他産業との連携によるhhcエコシステムを通じて、日常と医療の領域で生活する人々の「生ききるを支える」ことである。その結果として売上、利益がもたらされ、この使命と結果の順序を重要と考える」と記載してます。この使命と結果の順序は、私たち社員が何のためにこのエーザイに集い働いているのか、という動機付けとなり、私たちが進むべき道を示しています。

私たちの活動の原点「共同化」

企業理念に掲げている「患者様と生活者の皆様のベネフィット向上」を実現するために、私たちが一番大切にしているのが、患者様や生活者の皆様の想いを知ることです。言葉にできる想いはほんの一部であり、言葉に表れない、表せない心の奥底にある想いに気づき、感じ、共感することが必要と考えています。そのためには患者様や生活者の皆様と共に時間を過ごしたり、食事や作業をしたり共体験をする「共同化」が重要と考え、グローバルの全社員に対してビジネス時間の1%を患者様や生活者の皆様と過ごすことを推奨しています。

詳しくはこちら

くすり博物館内で認知症カフェを開催
(岐阜県 川島工園)
リンパ系フィラリア症をお持ちの方との交流
(インド 保健所)

「知識創造理論」に基づく
イノベーションの実現への取り組み

エーザイでは、hhc理念を実現するため、一橋大学名誉教授 野中郁次郎先生が提唱された 「知識創造理論」に基づき、社員一人ひとりが創意工夫しながら日常業務を通じて、患者様や生活者の皆様の憂慮を取り除く、あるいはニーズを満たすイノベーションの実現に取り組んでいます。「SECIモデル」は、暗黙知と形式知を繰り返し相互変換することにより、組織的にイノベーションを起こす知識創造理論のコアとなるフレームワークであり、知識創造を4つのフェーズで捉えています。SECIモデルでは、戦略的に知識創造を行うためには、これら4つのSECIスパイラルを回し続けていくことが重要であるとされています。
エーザイはSECIモデルに基づき、患者様や生活者の皆様の憂慮を知り、解決をはかるhhcプロセス「憂慮のモデル」を実践しています。

エーザイの原点「憂慮のモデル」 共感(Empathy)(全社員は持ち時間の1%を使う)から憂慮の抽出・把握から憂慮の取り除きのための戦略からその戦略の実行
出典:2021年インフォメーションミーティング資料

グローバルで1万人を超えるエーザイ社員は、ビジネス時間の1%を、患者様や生活者の皆様と共に過ごすことに充ててきました。このような取り組みにより、患者様や生活者の皆様の想い、特に憂慮を我が事として感じ取り、お気持ちに共感する(Empathy)ことが、この「憂慮のモデル」の最も大切な部分です。個々人が感じた憂慮を会社に持ち帰り、グループやチームでの議論を繰り返すことにより、患者様や生活者の皆様の憂慮を抽出・把握します。その憂慮を取り除くための企業行動、戦略を策定して、それを実行していくサイクルを回転させることが、エーザイの原点です。

hhc Driven Innovation活動(hhc活動)

患者様や生活者の皆様との共同化を通じて得られた気づきなどを組織で共有し、患者様や生活者の皆様の潜在的ニーズを満たすため具体的な行動計画を立てて実行する活動を「hhcDriven Innovation活動(hhc活動)」と呼び、毎年、500を超える活動がグローバルで展開されています。

詳しくはこちら

展開されているhhc活動の中で、特に患者様や生活者の皆様に対して大きな貢献をした優秀な活動を認知・表彰するため、エーザイでは毎年、“hhcInitiative”を開催しています。このイベントには、研究開発、生産、営業、管理の各部門の代表メンバーが、世界中から参加し、お互いのベストプラクティスを発表しあうとともに、その過程で創造された「知」を学び、共有する機会としています。これによって、グローバルな知識共有を積極的に推進しています。

hhc活動の紹介

エーザイでは、一人ひとりの社員が知識を創造し、これを共有することをめざしています。
hhc理念を、一人の思いだけでなく共通の価値観として認識し、それぞれの日常業務の中で具現化するために、社員一人ひとりが参画し、各部門・組織におけるhhc活動に取り組んでいます。
hhc活動の主役は、常に患者様と生活者の皆様。そのベネフィット向上のために、500を超えるテーマが、日常のhhc活動としてグローバルな場で展開されています。
患者様と生活者の皆様のために、私たちができることに、これからもチャレンジし続けていきます。

The Peopleの「生ききる」を支える

エーザイは進化を続けています。私たちの中期経営計画「EWAY Future & Beyond」では、当社が貢献すべきヘルスケアの主役を医療領域のみならず日常領域で生活する人々にまで拡大し、hhcに基づいたソリューションをお届けすることをめざしています。

インタビュー

必要な医薬品を必要とする人々に届ける

「患者様を取り巻く環境に休みはない」 その想いを胸に、その声を社内につなげる

医薬品アクセス向上への取り組み

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