創薬研究とは文字通り、薬を創り出す研究で、「探索研究」「開発研究」「臨床研究」の3段階からなります。探索研究は、創薬プロセスの上流に位置し、有用性の高い新規化合物の探索・創出をはじめ、最新技術による創薬研究へのアプローチや社外リソースを活用した基礎研究も行っています。探索研究により創出された候補化合物は、開発研究のステージへ進みます。ここでは、世界各国における医薬品申請・承認取得へ向けて、候補化合物の物理化学的・生物学的性質の把握と評価、品質や安全性の保証、大量合成・製剤化などの工業化研究が行われます。続いて、大部分の開発研究を経た候補化合物は、臨床研究へ進み、フェーズI試験からフェーズIIIにいたる3段階の臨床試験を経て、国による承認を得たものが新薬として上市(発売)されます。
- *発売後も薬の情報は集められより適正な薬の使用や様々な改良、新薬の開発へと活かしていく育薬研究が行われます。