エーザイの重要課題

エーザイは、企業理念において患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義とすることを掲げています。また、患者様貢献の担い手である社員に対しては、働きがいや能力を醸成する機会を提供しています。エーザイの使命は、患者様満足の増大であり、その結果として売上、利益がもたらされ、この使命と結果の順序を重要と考えています。
一方で、すべてのステークホルダーズの皆様の満足を企図して持続的に企業価値を最大化するためには、企業理念の「使命と結果」の考え方からも、残余利益の受益者としての長期投資家にフォーカスすることが効率的であるという考え方があります*1。患者様や社員を含めたすべてのステークホルダーズの皆様の長期の利益を創出することを前提とした上で、長期投資家の利益につながる関心事を特定し、優先的に取り組むことが企業価値最大化への最短距離と考えています。
設定プロセス、および策定したマテリアリティ・マトリックスは、下の図表の通りです。これらは、必要に応じてレビューとアップデートを実施していきます。

*1 Enlightened Value Maximization Theoryと呼ばれる考え方(Michael C. Jensen, 2001)

プロセス1 課題の特定 プロセス2 優先順位づけとマテリアリティ・マトリックスの作成 プロセス3 レビューとアップデート

プロセス1:課題の特定

各種ガイドライン(例:SASB Standards*2の製薬産業の評価基準、GRIガイドライン)や、持続可能な開発目標(SDGs)*3、ステークホルダーズの皆様とのコミュニケーション、社会的責任投資の評価項目(例: ダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・インデックス)などを参考に課題を選定

  • *2
    SASB:Sustainability Accounting Standards Board(サステナビリティ会計基準審議会)。合理的な投資家にとってのマテリアリティを業種別に特定し、サステナビリティの開示基準を開発している米国の非営利民間団体。
  • *3
    持続可能な開発目標(SDGs):2015年9月の国連サミットで採択された、持続可能な開発のための2030アジェンダにおいて掲げられている国際目標。

プロセス2:優先順位づけとマテリアリティ・マトリックスの作成

特定した課題の優先順位を考慮し、企業理念や財務への影響を鑑みた「エーザイの事業へのインパクト」と、財務報告やイノベーション創出の機会、法規制や業界規範がもたらす影響といった「長期投資家にとっての関心」の観点から、それぞれ特に重要度の高いものを優先順位づけし、マトリックスを作成

プロセス3:レビューとアップデート

課題への取り組みの進捗や、ビジネス環境の変化などを踏まえて、必要に応じてレビューとアップデートを実施

エーザイのマテリアリティ・マトリックス