アルツハイマー病の確定診断に使われるアミロイドベータ(Amyloid beta:Aβ)検査は、現在、アミロイド陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography:PET)検査あるいは脳脊髄液(cerebrospinal fluid:CSF)検査により行われます。PETは機器の台数が限られる、比較的高価な検査です。CSF検査は腰椎穿刺による侵襲性があり、医療関係者側の一定の技術習得が必要です。当社は、より簡便な血液検査の社会実装に向けて様々なパートナーと連携しています。血液検査により当事者様を特定できれば、診断の効率化、治療機会の拡大、ひいては医療費・介護費の削減につながり、早期治療の簡素化、迅速化が期待されます。また、血液検査は、アミロイドPETやCSF検査へのアクセスが困難な地域や十分な医療サービスを受けられないコミュニティーにおいて、当事者様のケアの改善にもつながります。
シスメックス×エーザイ
認知症領域に関する新たな診断薬創出に向けた提携
互いの技術・ナレッジを活用し、認知症の早期診断や治療法の選択、治療効果の定期的確認が可能な次世代診断薬の創出をめざしています。
島津製作所×エーザイ×大分大学×臼杵市医師会
血液バイオマーカーを用いた日本初の認知症診断ワークフロー構築をめざす共同研究
かかりつけ医から専門医に至る医療連携体制下で、血液バイオマーカーの有用性を実証し、被験者の負担を抑えるとともに、アルツハイマー病の新たな診断ワークフローの確立をめざしています。
C2N×エーザイ
米国における血液検査法の活用に対する認知度向上とリアルワールド・エビデンスの構築
米国の実臨床における認知症当事者様への血液検査法の活用に対する認知度向上とリアルワールド・エビデンスの構築に向けた協働を進めています。
富士レビオ×エーザイ
神経変性疾患領域における、新規血液バイオマーカーの共同研究およびその社会実装に関する協働
血漿中217位リン酸化タウ蛋白(p-Tau217)の検査試薬の社会実装、および新規血液バイオマーカーによる簡便な診断法の研究・開発、体外診断用医薬品の開発、実用化など、多岐にわたる協働に向けたパートナリングを推進しています。