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- 2012年5月8日
アボット ジャパン株式会社
エーザイ株式会社
アボット ジャパン株式会社(本社:東京都、社長:ゲリー・エム・ワイナー)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、関節リウマチ患者様のためのヒュミラ®治療継続サポートプログラム「myHUMIRA(マイヒュミラ)」を5月8日より開始しました。
「myHUMIRA」は、ヒュミラ®で治療を受けている関節リウマチ患者様を対象とした無料の会員登録制プログラムで、患者様に疾患や治療、日常生活に関する情報などをパソコンや携帯電話を通じて提供することで、安心して治療を継続できるよう工夫されたプログラムです。また、患者様自身が自己注射の方法について問い合わせることができるインフォメーションセンターも設置しています。日本においてヒュミラ®は2008年に関節リウマチの効能・効果の承認を取得しました。
日本には約70~80万人の関節リウマチ患者様がいるといわれています1)。近年、関節リウマチの診断技術や治療は著しく進歩し、関節リウマチ診療の目指すものは疼痛コントロールを目指す短期的なQOLの改善から、関節破壊防止や予後の改善といった長期的なQOL改善へと移ってきました。
長期的なQOL改善を達成するためには、医師による適切な診断・治療の選択に加え、患者様自身の積極的な治療への参加が必要であり、患者様自身が疾患や治療について正しい知識を持ち、意識を高めることが重要になります。「myHUMIRA」はそれらの必要情報をヒュミラ®で治療中の患者様に対してお届けする情報源となります。
「myHUMIRA」では、関節リウマチやヒュミラ®の治療に関する情報、ヒュミラ®治療中の日常生活での注意などについて、さまざまなコンテンツを発信していくことで、患者様により深く疾患や治療についてご理解いただき、積極的に治療に取り組んでいただけるよう支援してまいります。総合監修は、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター 所長 山中寿先生にお願いしています。
両社は、「myHUMIRA」が患者様にとって安心してヒュミラ®治療を受けられる環境づくりの、そして患者様が長期QOL改善を実現する一助となればと考えています。
以上
- 1)「リウマチ・アレルギー対策委員会報告書」平成23年8月 厚生科学審議会疾病対策部会/リウマチ・アレルギー対策委員会
[参考資料として、「myHUMIRA」の概要、ヒュミラ®、アボット社およびエーザイの取組みについて添付しています]
本件に関する問い合わせ先
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エーザイ株式会社
PR部
-
アボット ジャパン株式会社
広報部
<参考資料>
1. 「myHUMIRA」の概要
「myHUMIRA」はオンラインプログラムとインフォメーションセンターから構成されます。
- 1)オンラインプログラム
治療や疾患に関する有用な情報をパソコンや携帯電話を通じて提供します。
<主なコンテンツ>- 患者さん治療体験記
さまざまな背景をお持ちの患者様の治療体験記を紹介するコンテンツです。関節リウマチとどのように向き合い、乗り越えてきたのか体験談を共有することで、治療に対する意識を高め、治療に前向きになっていただくことを目的としています。
- 料理レシピ
手軽に作れて後片付けも簡単なレシピを紹介するコンテンツです。体の負担を減らして調理できるレシピを紹介していく予定です。
- アクティブ生活のヒントQ&A
関節リウマチと上手につきあいながら、体に負担をかけずにアクティブに生活するヒント、工夫、便利グッズをQ&A方式で紹介します。テーマには身だしなみ、家事を楽にする、住みやすくする、趣味を楽しむの4つを用意しています。
- アラームメール
患者様が設定された日にアラームメールをお送りする機能です。自己注射や通院のタイミングのリマインダーになり、アドヒアランス*の向上につながります。
- メールマガジン
サイトの更新情報などを2週間毎にお知らせいたします。
* 患者様が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること。
- 患者さん治療体験記
- 2)myHUMIRAインフォメーションセンター
登録患者様が24時間・通話無料でアクセスできるコールセンターです。「myHUMRA」プログラムや自己注射の方法に関する問い合わせにお答えするほか、2週間に1度、患者様が希望された日(自己注射や通院するタイミング)にお知らせコールを行います。
2. 「ヒュミラ®」(海外製品名:HUMIRA®)について
「ヒュミラ®」は、ヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体であり、炎症反応に関わる中心的なサイトカインであるTNFαを中和することにより、効果を発揮します。日本において関節リウマチ(2008年4月承認)、尋常性乾癬および関節症性乾癬(2010年1月同)、クローン病(2010年10月同)、強直性脊椎炎(2010年10月同)、多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎(2011年7月同)の6疾患における効能・効果の承認を取得しています。
3. アボット社について
アボット社は、広範囲のヘルスケアに基盤を置く世界的規模の会社であり、グループ総従業員数約91,000 人を擁し、世界130 カ国以上で営業活動を行っています。その事業内容は医療用医薬品、栄養剤、医療機器、診断薬、診断機器の分野における研究・開発、製造、マーケティングそして販売と多岐にわたっています。日本国内では、従業員約2,800人がこれらのビジネスに関する販売とマーケティングに従事しており、東京、福井、千葉に拠点を置いています。アボット ジャパンのプレスリリースは、 www.abbott.co.jp、アボット本社のプレスリリースは、www.abbott.comをご参照ください。
4. アボットの免疫分野への取り組み
アボットは、免疫疾患に対する新規治療薬の創薬と開発に力を注いでおります。1989年に創設したアボット生物科学研究所(米国マサチューセッツ州ウースター)では、自己免疫疾患の新規治療法の開発に向け、世界最高レベルの創薬活動と基礎研究を行っています。「ヒュミラ®」(海外製品名:HUMIRA®)に関する詳細や処方情報については、 http://www.e-humira.jp/もしくはwww.HUMIRA.com をご覧ください。
5. エーザイの抗体医薬への取り組み
エーザイは、従来からの強みである低分子化合物に加えて、バイオロジクス(生物学的製剤)分野へ積極的に取り組んでいます。カン創薬ユニットでは、神戸のカン研究所と筑波研究所が連携して、セロミクスを強みとした新規創薬ターゲットの発見と、それを標的とした抗体医薬の創出に取り組んでいます。また、2007年4月に買収したモルフォテック社では、独自の技術である「Human Morphodoma®」、「Libradoma™」を活用することにより、がん・関節リウマチ・感染症などに対する抗体医薬の創出に取り組んでいます。さらに、スウェーデンのバイオアークテック・ニューロサイエンス社との提携によるアルツハイマー病に対する抗体医薬の開発や、日本でアボット ジャパンとヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体「ヒュミラ®」の開発・販売を進めるなど、抗体医薬を通して患者様とご家族の皆様のQOL向上に貢献することを目指しています。