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- 2024年9月17日
エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、世界アルツハイマー月間(認知症月間)の啓発活動の一環として、認知症当事者様の日常を描いたドキュメンタリー動画「日々はつづいていく2024『きょうのこと、あしたのこと』」を特設サイトおよびYouTubeにて公開したことをお知らせします。
日本では2025年には65歳以上の約5人に1人が認知症になると予測されており¹、今や認知症は誰もがかかる可能性のある身近な疾患です。本年1月には認知症の人が安心して暮らせる共生社会の実現に向けた「認知症基本法」も施行されましたが、周囲の方が認知症の症状の意味や当事者の想いを知り、誤解や思い込みを解くことが、当事者の不安を取り除く第一歩になります。
世の中の認知症への理解を深めることで、認知症の当事者様とそのご家族が安心して暮らすことができる社会の実現をめざし、当社は2022年度より「知ることから、やさしくなれる」をコンセプトとした動画を制作しています。2022年度は認知症と診断された母とその娘の視点で日々を綴った「ないわけない篇」「タイムスリップ篇」を、2023年度は認知症と共に生きていくことを受け入れて前を向く夫婦の姿を描いた「ふたりの記憶、ひとつのものがたり篇」を公開し、150を超える自治体より、地域イベントでの活用希望等のお問い合わせを頂きました。今年度は、東京郊外にある就業型介護支援施設で半年間撮影し、実際の認知症の方々の日常と等身大の姿を映し出すドキュメンタリー動画を制作しました。
「きょうのこと、あしたのこと」
認知症になっても、いろいろな生き方がある。
人はそれぞれ違うし、人には色々な生き方がある。
それは、認知症であっても、そうでなくても、同じだ。
やりたいことがある、やりたくないこともある。
認知症になったら、ぜんぶ駄目だと誰が決めたんだ。
してはいけない、できない、と誰が決めたんだ。
昨日でもなく、明日でもない。
誰もが皆、“いま”を生きている。
2024年、“いまの認知症”を生きている。
本動画はhttps://patients.eisai.jp/special/lifegoeson_movie/よりご覧いただけます。
尚、特設サイトでは、自身の母が認知症になったことをきっかけに、認知症へのイメージが一変したというジャーナリストの安藤優子さんと、ドキュメンタリー動画の出演者である認知症当事者 水野秀司さんの対談を掲載しています。「いま、大切にしていること」をテーマに、「日々の過ごし方」「認知症の捉え方の変化」について語っていただきました。
当社は、今後も認知症の啓発活動を推進することで、「認知症との共生社会」実現へと貢献してまいります。
1 厚生労働省 認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/nop1-2_3.pdf
以上
<参考資料>
1.世界アルツハイマー月間
アルツハイマー病は高齢者における認知症の最も一般的な原因であり、1906年ドイツの医師アルツハイマー博士によって最初に報告された進行性の脳疾患です。
1994年、「国際アルツハイマー病協会」(ADI)は、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と制定し、この日を中心に認知症の啓発活動を行っています。また、2012年からは9月を「世界アルツハイマー月間」と定め、世界中で様々な取り組みが行われています。日本においても、公益社団法人「認知症の人と家族の会」がポスターやリーフレットを作成し、認知症への理解を呼びかけるなどの活動を行っています。
厚生労働省HP:
認知症の日/認知症月間(世界アルツハイマーデー/世界アルツハイマー月間)(令和6(2024)年度)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/alzheimerday2024_00001.html
2.「きょうのこと、あしたのこと」屋外広告キャンペーン
9/16(月)~9/30(月)の15日間、丸ノ内線の1編成限定で車内広告を全面展開します。