レンボレキサントの最新データを第36回米国睡眠学会年次総会において発表

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、2022年6月4日から8日まで米国ノースカロライナ州シャーロットで開催される「第36回米国睡眠学会年次総会: SLEEP2022」において、自社創製のオレキシン受容体拮抗剤レンボレキサント(製品名「デエビゴ®」、海外製品名「Dayvigo®」)に関する最新データを含む合計7演題をポスター発表することをお知らせします。

 

 主な発表としては、臨床第Ⅲ相304試験のサブグループ解析結果として、睡眠時間が6時間未満の客観的短時間睡眠を呈する高齢不眠症患者様に対するレンボレキサントの治療効果(ポスター番号:#171、#172)などが予定されています。

 

 当社の常務執行役であり、ニューロロジービジネスグループ プレジデント Ivan Cheungは、「デエビゴは、当社の神経疾患領域における重要な製品であり、今年のSLEEP2022で、複数の解析結果を発表できることを楽しみにしています。不眠症は、疲労、集中困難、易刺激性など日中活動への影響により1、2、社会的にも、職業環境においても苦痛や機能低下を引き起こします。当社は今後も、不眠症に悩む方々のアンメット・メディカル・ニーズの充足に貢献できるように、努力を続けてまいります」と述べています。

 

■ 発表演題

※左右にスクロールできます

開発品・セッション・予定日時(米国東部時間)発表演題・発表者

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#168
6月6日(月) 18:15-19:15
口頭発表セッション:O-31
6月8日(水) 15:15

不眠症で臨床的に有意な不眠症重症度指数(ISI)の低下を認めた被験者におけるレンボレキサントの主観的な睡眠評価の結果

発表者:Thomas Roth他

 

口頭発表者:Margaret Moline

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#169
6月6日(月) 17:15-18:15

レンボレキサントの治療を受けた中等症から重症の不眠症患者様における睡眠パラメータとISI総スコアの相関性

発表者:Margaret Moline他

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#170
6月6日(月) 18:15-19:15

早朝覚醒に重度の問題を抱える被験者に対するレンボレキサントの早朝覚醒への効果

 

発表者:Margaret Moline他

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#171
6月6日(月) 17:15-18:15
口頭発表セッション:O-31
6月8日(水) 16:45

客観的短時間睡眠を呈する高齢不眠症患者様におけるポリソムノグラフィーで測定した睡眠指標に対するレンボレキサントの治療効果

発表者:Andrew D. Krystal他

 

口頭発表者:Margaret Moline

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#172
6月6日(月) 18:15-19:15
口頭発表セッション:O-31
6月8日(水) 17:00

客観的短時間睡眠を呈する高齢不眠症患者様に対するレンボレキサントの治療:奏効率と寛解率

 

発表者:Jack D. Edinger他

 

口頭発表者:Jack D. Edinger

レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#173
6月6日(月) 17:15-18:15

人種に依存しないレンボレキサントの曝露量

 

発表者:Sumit Rawal他
レンボレキサント
ポスター発表
ポスター:#174
6月6日(月) 18:15-19:15

ベースライン時に疼痛を合併していた高齢不眠症患者様におけるレンボレキサントの反応性


発表者:Alan Kaplan他

 ポスター発表時間は6月6日(月)17:15-19:15に行われ、奇数番号のポスター発表は17:15~18:15、偶数番号のポスター発表は18:15-19:15に実施されます。

   

以上

  

<参考資料>

1. レンボレキサント(製品名:「デエビゴ®」、海外製品名:「Dayvigo®」)について  

 レンボレキサントは、当社創製の新規低分子化合物で、オレキシン受容体の2種のサブタイプ(オレキシン1および2受容体)に対し、オレキシンと競合的に結合する拮抗剤です。正常な睡眠覚醒リズムにおいて、オレキシンの神経伝達によって覚醒が促進されると考えられていますが、不眠障害では、覚醒を制御するオレキシンの神経伝達が正常に働いていない可能性があります。正常な睡眠時はオレキシン作動性神経が抑制されることから、オレキシンによる神経伝達の阻害により睡眠導入や睡眠維持をはかることができる可能性があると考えられており、不眠障害をはじめとする睡眠覚醒治療薬としての開発を進めています。不眠症に係る適応において、日本、米国、アジアなど 10 カ国以上で承認を取得しています。

 

1 Ferrie JE, et al. Sleep epidemiology – a rapidly growing field. Int J Epidemiol. 2011;40(6):1431–1437

2 Roth T. Insomnia: definition, prevalence, etiology and consequences. J Clin Sleep Med. 2007;3(5 Suppl):S7–S10