川島工園において新注射剤棟/研究棟新築工事に着工

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、本日、当社の中期経営計画EWAY2025実現に向けた戦略投資の一環として、川島工園(岐阜県)において、新注射剤棟/研究棟(名称:Eisai Medicine Innovation Technology Solutions、以下 EMITS)建設の起工式を実施したことをお知らせします。

 

 川島工園の現研究棟は、1980年の竣工以来、自社創出薬剤の製剤研究を一手に担ってきました。当社における創薬ターゲットは、従来の低分子に加え、抗体や抗体薬物複合体(ADC)、核酸など、いわゆるニューモダリティへの拡大が進んでいます。ニューモダリティの多くは注射剤であり、注射剤の製剤技術力の強化およびドラッグデリバリー技術(DDS)の活用がより一層重要となります。

 EMITSにおいては、これらのニューモダリティ製剤への対応を拡充するため、現研究棟から製剤の研究機能を移転するとともに、注射剤の製造プロセス開発機能を強化します。また、GMP*要件に適合した注射剤製造施設を導入し、注射剤の治験薬製造の内製化を図ります。さらに、リポソームや脂質ナノ粒子製剤等の最先端製剤技術の開発にも対応したシステムの導入や社外との共同研究が可能な実験スペースの設置を予定しています。これらの取り組みにより、製剤研究機能の技術力およびナレッジを高質化し、製剤に関するイノベーション、テクノロジー、ソリューションの発信基地となることをめざします。竣工は2022年度第2四半期を予定しています。

 

 川島工園は、当社のグローバルな製剤の製造拠点であり、製剤研究から製剤製造までの一気通貫体制を構築しています。当社は、EMITS建設により、製剤研究および製剤製造のさらなる高質化を図り、創薬活動を加速し、アンメット・メディカル・ニーズの充足と患者様とそのご家族のベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。

 

* Good manufacturing practice: 製造管理および品質管理に関する基準

 

以上

 

<参考資料>

1.川島工園・新注射剤棟/研究棟新築工事の概要

 所在地:岐阜県各務原市川島竹早町1

 建物名称:Eisai Medicine Innovation Technology Solutions(EMITS)

 起工:2021年3月

 竣工:2022年度第2四半期(予定)

 建物面積:約11,000m2

 総投資額:100億円(予定)

                      

(川島工園全景:①新注射剤棟/研究棟の予定地、②治験薬棟、③現在の研究棟)

  

(新注射剤棟/研究棟:正面イメージ図)