エーザイと東京海上日動、認知症との共生と予防の実施にむけて業務提携

エーザイ株式会社

東京海上日動火災保険株式会社

 

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)と東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都、取締役社長 広瀬伸一、以下 東京海上日動)は、このたび日本において、認知症との共生と予防の実施にむけた業務提携契約を締結したことをお知らせします。

 

 本契約の具体的な取り組みとして、①認知症に対する誤解や思い込みを払拭し、正しい理解の幅広い普及を図るための「疾患啓発活動」、②認知機能セルフチェックを日常的に行っていただくための「環境整備」、③認知症の人が自分らしく暮らし続けることをサポートする「保険商品の普及策」の検討などを予定しています。エーザイの認知症領域における創薬活動や疾患啓発活動の豊富な経験知と、東京海上日動が有する保険商品・関連サービスで培ってきたノウハウやネットワークを相互に活用し、認知症との共生と予防の実施に向けて取り組みます。

 

 今般、認知症に係わる疾患啓発活動の一環として、エーザイが有する認知症に関する経験やノウハウ等に基づき、両社が共同で開発した疾患啓発冊子『わかる と かわる 認知症―そもそも認知症ってなに?―』の配布を本日より開始いたします。

 

 本冊子では、認知症の症状や種類、アルツハイマー型認知症の進行等について分かりやすくまとめられています。さらに、世の中の認知症のイメージに対する専門医や医療現場スタッフへのインタビュー、当事者とそのご家族の認知症と共に暮らす日々について紹介しています。

 

* 疾患啓発冊子『わかる と かわる 認知症―そもそも認知症ってなに?―』は、http://sodan.e-65.net/ から閲覧およびダウンロードが可能です。

 

 本冊子を監修いただいた大阪大学大学院医学系研究科精神医学分野の池田学教授は、「認知症になると何も分からなくなる、自分が自分でなくなってしまう、といった誤解や思い込みが、認知症は恐ろしい病気で不幸なこと、というイメージを生み出します。間違った思い込みに惑わされず、認知症の本当の姿を知るためには、正しい知識を持たなければなりません。本冊子が、そのひとつのきっかけになることを期待します。」と述べています。

 今後、認知症疾患啓発冊子はシリーズ化し、継続的に発行する予定です。

 

 急速な高齢化に伴い、日本において65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症になると予測されており、本年6月には、政府によって「認知症施策推進大綱」が取りまとめられ、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる共生をめざした認知症バリアフリーの取り組みや、共生の基盤のもとで予防に向けた取り組みが大きく前進することが期待されています。

 エーザイと東京海上日動は、認知症との共生と予防の実施にむけた取り組みに連携して取り組むとともに、今後、両社の活動趣旨に賛同いただけるその他の企業・団体とのコラボレーションも検討することで、認知症の方やそのご家族のwell-beingの実現に貢献してまいります。

  

以上

   

本件に関する報道関係お問い合わせ先

  • エーザイ株式会社

    PR部

    TEL:03-3817-5120

  • 東京海上日動火災保険株式会社

    広報部 広報グループ

    TEL:03-5223-3212

<参考資料> 

1. エーザイ株式会社について
 エーザイは、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する 「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。

 また、当社は開発途上国・新興国における医薬品アクセスの改善に向け主要なステークホルダーズとの連携を通じ積極的な活動を展開しています。

 エーザイ株式会社の詳細情報は、https://www.eisai.co.jpをご覧ください。

 

2. 東京海上日動火災保険株式会社について   

 東京海上日動は、個人・法人あらゆるお客様の「挑戦」を支えるべく、各種の保険商品・関連サービスを提供してまいりました。認知症領域においても、業界初となる認知症の方およびそのご家族のための専用保険「認知症あんしんプラン」を開発・発売するなど、取組みを進めています。

  今後は、テクノロジーも活用してさらに「保険の力」を高めることで、挑戦する人や企業の支えとなり、日本の社会課題の解決にも貢献してまいります。

  東京海上日動の詳細情報は、https://www.tokiomarine-nichido.co.jpをご覧ください。