セント・プラス社と共同開発した認知症に備える保険「認知症のささえ」の販売開始

エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫、以下 エーザイ)は、日本において、セント・プラス少額短期保険株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:坂本英一郎、以下 セント・プラス社)と認知症診断一時金保険「認知症のささえ」を共同開発し、本日、セント・プラス社から本保険の販売が開始されたことをお知らせします。

厚生労働省によると、認知症の罹患者数は2012年に462万人でしたが、2025年には高齢者の5人に1人となる約700万人まで増加すると予測されています。エーザイが40歳以上の男女合計224名に対して行った認知症に関するアンケートによると、不安に思うことの第1位は「本人や家族の認知症発症」、第2位は「家族への介護負担」、第3位が「認知症の介護を受けるための経済的負担」であり、さらに不安の軽減要素の第1位は「医療従事者や介護従事者、行政などへの相談」、第2位は「預貯金などの備え」、第3位は「認知症予防に関する情報入手」となりました。

エーザイとセント・プラス社は、2016年12月に保険の共同開発に関する契約を締結し、認知症に対する不安の軽減をめざす保険の開発を進め、認知症に備える少額短期保険「認知症のささえ」を共同開発しました。被保険者が40歳から90歳までであれば要介護認定を受けた後でも告知のみで申し込むことができ、器質性認知症に初めて診断されるなどの所定の条件下で、診断一時金を受け取ることができます。また、契約者や被保険者は、付帯サービスとして、認知症に関する様々な有用情報の提供、ならびに公益社団法人「認知症の人と家族の会」が運営する認知症の症状や介護不安などに関する電話相談サービス等の紹介を受けることができます。
 付帯サービスの提供を含む保険の販売はセント・プラス社が行い、エーザイは共同開発に対するロイヤルティを受領します。

エーザイは、「認知症と共生するまちづくり」をめざした活動に長年取り組んでおり、その中で様々な実臨床現場におけるニーズや課題を見出してきました。次世代治療剤の開発にとどまらず、それらのニーズや課題に対するソリューションを提携先と連携して提供することによって、患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。

以上

<参考資料>

1. 認知症に備える保険「認知症のささえ」について

「認知症のささえ」の販売は、セント・プラス社が行います。

  • 器質性の認知症を補償します
  • 要介護認定を受けた後でも申込み可能です
  • 医師の診断書は不要で、簡単な告知のみで申し込み可能です
  • 給付金には3つのコースがあります
  • 保険料は月々163円からです(60歳男性:特約20万円コース)
  • 満40歳~満90歳の方が申し込み可能です
  • 更新により満100歳まで継続することができます

  • 製品に関するセント・プラス社のウエブサイト

  • 製品に関するセント・プラス社のお問い合わせ先

    0120-786-765

    (平日9時30分~17時、土日祝日・年末年始などを除く)

2.エーザイ株式会社について

エーザイ株式会社は、本社を日本に置く研究開発型グローバル製薬企業です。患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。

エーザイは、アルツハイマー型認知症・レビー小体型認知症治療剤「アリセプト®」の開発・販売から得た経験を活かし、医療従事者や介護関係者、行政などの協力を得て「認知症と共生するまちづくり」に取り組み、世界で推計1万回以上の疾患啓発イベントを開催してきました。
 認知症領域のパイオニアとして、BACE阻害剤elenbecestat*1,2、抗Aβ抗体aducanumab*2、および抗Aβプロトフィブリル抗体BAN2401*2などの次世代認知症治療剤の開発を推進するとともに、診断方法の開発や実臨床現場の課題に対するソリューションの提供にも取り組んでいます。
 エーザイ株式会社の詳細情報は、http://www.eisai.co.jp をご覧ください。

*1 E2609の一般名。現時点で最終確定したものではない。 *2 パートナーとの共同開発

3. セント・プラス少額短期保険株式会社について

セント・プラス少額短期保険株式会社は、介護サービス提供会社であるセントケア・グループが、介護・福祉の現場からの声に着眼し、本当に介護が必要な方とそのご家族のお役に立てる「新しい共助の仕組み」をご提供したいという想いから、介護事業者として日本で初めてとなる民間介護保険を開発・販売しています。
 セント・プラス少額短期保険株式会社の詳細情報は、https://www.saint-plus-ins.co.jp/をご覧ください。