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- 2013年11月29日
会社名 エーザイ株式会社
代表者名 代表執行役社長 内藤 晴夫
(コード番号 4523 東証第1部)
問合せ先 執行役 コーポレートアフェアーズ担当 佐々木 小夜子
(TEL 03-3817-5120)
エーザイ株式会社(本社:東京、社長:内藤晴夫)は、当社の製造拠点の一つである美里工場(所在地:埼玉)における事業を、武州製薬株式会社(本社:埼玉、社長:笠井隆行、以下 武州製薬)に譲渡することについて、本日、武州製薬との間で事業譲渡契約を締結しましたので、お知らせします。
記
1. 譲渡の理由
美里工場は1981年に操業を開始して以降、国内のみならずグローバルに向けた固形剤および注射剤の主力製剤工場として機能しています。美里工場は、同じく国内の自社製剤工場である川島工場とともに、1990年代後半からの当社の急速な事業のグローバル化を支え、また、近年では高い技術力を背景に、インド・バイザッグ工場をはじめ海外拠点への製造技術の委譲や製品移管において多大な貢献を果たしてきました。
一方で医薬品産業を取り巻く環境がグローバルで大きく変化する中、当社は主力品の特許満了や新製品の上市による製品ポートフォリオの変化に直面しています。この社内外の環境変化のもと、アフォーダブル・プライシング戦略による新興国および開発途上国への進出をはかっている現状に鑑み、2012年10月に従来の地域別に存在する製造サイトを軸にした体制から、グローバルに統合された製品群別のユニット体制へと転換し、この新体制のもと、グローバルサプライチェーンの最適化に向けた戦略の見直しを進めてきました。
当社は、今後も成長が予想される医薬品受託製造ビジネスにおいてパイオニアとしての地位を築いている武州製薬へ当該事業を譲渡することにより、両社の製造技術が融合され、美里工場のさらなる成長および発展につながること、また、これまでに築いた両社のパートナーシップがさらに強化されることを期待し、このたびの意思決定に至りました。
当該事業の譲渡に際し、美里工場の従業員に対して転籍希望者を募集し、希望者は武州製薬へ転籍することとなります。また、現在美里工場で製造している当社製品は、一部を除き武州製薬への製造委託品として美里工場で生産を継続する予定です。
当社は、グローバリゼーション時代における急速な環境変化に柔軟に対応することにより、高品質かつアフォーダブル・プライシングを実現し、顧客歓喜に繋がる製品をお届けすることで、世界の患者様とそのご家族のベネフィット向上に貢献してまいります。
2. 本件譲渡により異動する工場の概要
※左右にスクロールできます
1) 名称: | 美里工場 |
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2) 所在地: | 埼玉県児玉郡美里町大字広木950 |
3) 敷地面積: | 173,496m2 |
4) 延床面積: | 58,316m2 |
5) 社員数: | 約210名(2013年10月1日現在) |
6) 生産剤形: | 錠剤、カプセル剤、注射剤 |
7) 生産実績: | 錠剤約38億錠、注射剤約4千万本(2013年3月期) |
3. 事業の譲渡先の概要
※左右にスクロールできます
1) 名称: | 武州製薬株式会社 |
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2) 所在地: | 埼玉県川越市大字竹野1番地 |
3) 代表者: | 代表取締役社長 笠井隆行 |
4) 資本金: | 10億円(2013年3月末現在) |
5) 売上高: | 147億51百万円(2012年度) |
6) 事業内容: | 医薬品、治験薬の製造受託 |
7) 当社との関係: | 人的資本的関係はない |
4. 事業譲渡の日程
※左右にスクロールできます
1) 2013年11月29日: | 事業譲渡契約締結 |
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2) 2014年 3月31日: | 武州製薬株式会社への事業の譲渡完了(予定) |
5. 今後の見通し
本件による当社の2014年3月期の連結業績への重要な影響については現段階では発生しない見込みです。今後、変更が生じた場合には速やかに公表します。
以上