米国モルフォテック社がパイロット・プラントの起工式を実施

エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)の米国子会社であるモルフォテック社(本社:米国ペンシルバニア州、社長:ニコラス・ニコライデス)は、2010年3月8日(米国東部時間)、前臨床および臨床試験(第1相、第2相試験)用の抗体を製造するパイロット・プラントの起工式を実施しました。

本パイロット・プラントは、平屋建て、建物面積約60,000平方フィート(約1,686坪)で、現在のモルフォテック社の社屋に隣接して建設されます。本施設は、抗体の製造を自社で行うことによりプロダクトクリエーション機能を拡充し、継続的に新規の抗体テーマを臨床導入することを目的に設立されるものです。これまで抗体の製造は外部の製造受託機関に委託してきましたが、本施設が完成すれば、抗体製造の内製化により、効率的にプロダクトクリエーション活動を進めることが可能となります。なお、本施設の投資総額は約80百万ドルで、2011年中頃の完成、2012年中の本格稼動を予定しています。

モルフォテック社は、独自のヒト抗体作製技術および積極的なパートナーシップによる共同研究を通じて、がん、感染症、免疫・炎症性疾患などに対する治療用抗体医薬品の研究開発に専門に取り組んでいます。卵巣がんを対象に、現在欧米で第3相試験を実施中の farletuzumab(MORAb-003)や中皮腫を対象に、同じく欧米で第2相試験を実施中のMORAb-009をはじめ、各種がんや感染症、免疫・炎症性疾患などを対象とした有望な抗体テーマを数多く保有しています。

当社は、グローバルに低分子化合物とともに治療用抗体の創薬研究に取り組んでいます。このたびのパイロット・プラントの建設により、当社は、効率的な開発体制を構築して開発期間を短縮し、患者様とそのご家族のアンメットメディカルニーズを充足する治療用抗体医薬品を1日も早くお届けすることをめざします。

以上

[参考資料としてパイロット・プラントの完成予想図を添付しております]

<参考資料>

■治験用抗体製造パイロット・プラント完成予想図

完成予想図