プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット®」、日本における非びらん性胃食道逆流症の効能・効果の追加を申請

エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、本日、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット®」(一般名:ラベプラゾールナトリウム)について、日本における非びらん性胃食道逆流症の効能・効果の追加を申請しました。

本疾患の適応追加申請は2006年3月27日に行い、2008年2月に申請をいったん取下げていましたが、その後申請データを補完する追加試験を実施し、このたび再申請しました。

非びらん性胃食道逆流症は、胃酸等の胃内容物の食道内への逆流によって胸やけを中心とした自覚症状を有するものの、内視鏡検査で食道にびらんや潰瘍等の粘膜傷害を認めない疾患です。本疾患は、食道に粘膜傷害を有する逆流性食道炎と同様に、強い胸やけと顕著なQOLの低下を認めることが特徴であり、自覚症状を早く、確実に消失させ、症状のストレスを解放することが治療上、重要な課題となっています。

当社は、欧米ではすでに本疾患の効能・効果*を取得していますが、今回の申請により、日本における非びらん性胃食道逆流症の患者様のQOL向上を目指します。

「パリエット®」は、現在の日本で承認された効能・効果である、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助などに関して、効果発現時間の速さと優れた酸分泌抑制作用を示すことが臨床で確認されています。

本剤は、1997年に日本で最初に発売され、1998年には欧州、1999年には米国で「アシフェックス®」の商品名にて販売を開始しました。現在、世界99カ国で承認されています。

当社は、今回の申請により「パリエット®」の臨床的価値を高めることで、酸関連疾患の患者様の治療により一層の貢献をしてまいります。

以上

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    欧米での効能・効果は「Symptomatic GERD」です。