シンバイオ製薬株式会社とエーザイ株式会社 ベンダムスチン塩酸塩(SyB L-0501)に関するライセンス契約を締結

シンバイオ製薬株式会社
エーザイ株式会社

シンバイオ製薬株式会社(本社:東京都、社長:吉田文紀、以下、シンバイオ)とエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下、エーザイ)は、本日、シンバイオが日本における独占的開発および販売権を有するベンダムスチン塩酸塩に関して、日本における共同開発および販売に係る独占的ライセンス契約を締結しました。

本契約により、シンバイオはエーザイに対し、日本における本剤の共同開発権および独占的販売権を供与し、対価としてエーザイより契約一時金ならびにマイルストーンの支払い(総額最大40億円)を受け取ることになります。共同開発については、今後両社で複数の適応症を検討し開発を進めていきます。

ベンダムスチン塩酸塩は、欧州では、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病治療剤として、長年ドイツで販売されています。また、米国では、今年3月に慢性リンパ性白血病治療剤として承認を受け4月より発売されています。日本においては、現在、シンバイオが低悪性度非ホジキンリンパ腫を対象として、申請に向けた最終段階の臨床試験を実施中です。

日本における非ホジキンリンパ腫の発症数は年間約15000人と推定されています。その中で低悪性度の患者様では初期治療により寛解が見られても再発を繰り返す症例が多く、延命期間は長いものの完治する症例は極めて少ないことが知られています。

シンバイオは、がん領域を重点領域とするエーザイとのライセンス契約により、今後の同社の事業展開を加速させるとともに本剤の事業価値の最大化をはかります。一方、エーザイは、豊富な抗がん剤の自社パイプラインに本剤を追加することにより、日本におけるがん領域での本格的事業展開を推進していきます。

シンバイオとエーザイは、未だ満たされていない医療ニーズに応えるべく緊密に協力し、一日も早く本剤を日本の患者様ならびに医療関係者にお届けできるよう、開発を進めてまいります。

以上

[参考資料として塩酸ベンダムスチン、シンバイオおよびエーザイの概要を添付しております]

本件に関するお問い合わせ先

  • シンバイオ製薬株式会社

    事業開発本部長 米山 龍哉

    03-5472-1123

    e-mail: tyoneyama@symbiosis.co.jp

  • エーザイ株式会社

    コーポレートコミュニケーション部

    03-3817-5120

<参考資料>

1.ベンダムスチン塩酸塩について

ベンダムスチン塩酸塩は、シンバイオ製薬株式会社が Astellas Deutschland GmbH、(本社:ドイツ、ミュンヘン<旧、Astellas Pharma GmbH>)より、日本、中国、韓国、台湾、シンガポールにおける開発および販売についての独占的権利を取得しています。

本剤は、旧東ドイツ Jenapharm 社により合成された抗がん剤で、現在、欧州では、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病治療剤として、「Ribomustin®」の製品名でドイツにおいて販売されています。また、米国では、今年3月、慢性リンパ性白血病治療剤として承認され、「Treanda®」の製品名で販売されています。

2.シンバイオ製薬株式会社について

シンバイオ製薬株式会社は、前アムジェン社本社副社長でアムジェン株式会社を創業した前社長の吉田文紀が2005年3月に設立した医薬品企業です。

経営理念は「共創・共生」(共に創り、共に生きる)で表され、患者さんを中心として医師、科学者、行政、資本提供者を「共創・共生」の経営理念で結び、満たされない医療ニーズに応えてゆくことにより、社会的責任及び経営責任を果たすことを事業目的としております。

シンバイオ製薬株式会社の詳細情報は、www.symbiopharma.comをご覧ください。

3.エーザイ株式会社について

エーザイ株式会社は、研究開発型のヒューマン・ヘルスケア(hhc)企業で、グローバルに研究・製品の開発・販売活動を行っています。エーザイは、神経・精神領域を含むインテグレーティブ・ニューロサイエンス、がん治療と支持療法を含むインテグレーティブ・オンコロジー、血管・免疫反応領域の3つの治療領域に活動を集中し、世界各地にある研究、生産、販売拠点を通じて、世界の患者様に貢献しています。

エーザイ株式会社の詳細情報は、www.eisai.co.jpをご覧ください。

以上