骨粗鬆症治療剤「アクトネル® 錠17.5mg/ベネット®錠17.5mg」 骨ページェット病にかかる効能・効果の追加承認および新包装について

味の素株式会社
エーザイ株式会社
武田薬品工業株式会社

味の素株式会社(本社:東京都、社長:山口範雄、以下「味の素」)、武田薬品工業株式会社(本社:大阪府、社長:長谷川閑史、以下「武田薬品」)は、本日、骨粗鬆症治療剤「アクトネル® 錠17.5mg/ベネット® 錠17.5mg」(一般名:リセドロン酸ナトリウム水和物)について、骨ページェット病にかかる効能・効果の追加承認を取得しました。
販売に関しては、「アクトネル® 錠17.5mg」は味の素より製品供給を受けてエーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫、以下「エーザイ」)が行い、「ベネット® 錠17.5mg」は武田薬品が行います。

骨ページェット病は原因不明の骨代謝疾患であり、国内における患者数は極めて少なく、200~300人と推定されています。本疾患は、骨の代謝が異常に亢進することにより骨の変形や肥厚がみられ、疼痛や骨折、さらには骨肉腫にも結びつくため、有用性の高い治療薬が求められています。味の素と武田薬品では、骨粗鬆症治療薬リセドロン酸ナトリウム水和物について、骨ページェット病の効能取得に向けて共同開発を進めていましたが、厚生労働省より希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けていたことから、優先審査により審査期間が短縮され、難病に苦しまれている患者様へ、通常より早く薬剤をお届けできることとなりました。なお、本剤に関しては、有効かつ安全な使用を推進するため、発売後一定期間は投与された全ての患者様を対象に使用成績調査(全例調査)を実施します。

リセドロン酸ナトリウム水和物は、米国プロクターアンドギャンブル製薬会社が合成したビスフォスフォネート系薬剤です。日本では、骨粗鬆症の効能・効果で、2002年5月に1日1回投与製剤、2007年6月に週1回投与製剤の販売を開始し、多くの骨粗鬆症患者様の治療に貢献しています。

なお、今回の骨ページェット病にかかる効能・効果の追加承認取得にあたり、「アクトネル® 錠17.5mg」「ベネット® 錠17.5mg」とも、患者様や医療関係者における医療過誤防止の観点から、既発売の骨粗鬆症用製剤との識別性を高めた「骨ページェット病用包装」をご用意いたします。

以上

[参考資料として「アクトネル® 錠17.5mg」/「ベネット® 錠17.5mg」の製品概要を添付しています]

本件に対するお問い合わせ先

  • 味の素株式会社

    医薬人事・リスク管理部
    (広報担当)

    03-6280-9500

  • エーザイ株式会社

    コーポレートコミュニケーション部

    03-3817-5120

  • 武田薬品工業株式会社

    コーポレート・コミュニケーション部
    (広報・IR)

    03-3278-2037

<参考資料>

「アクトネル® 錠17.5mg」/「ベネット® 錠17.5mg」の製品概要

【製品名】

アクトネル® 錠17.5mg、ベネット® 錠17.5mg

【一般名】

リセドロン酸ナトリウム水和物

【効能・効果】(下線部が今回の追加部分)

骨粗鬆症、骨ページェット病

【用法・用量】(下線部が今回の追加又は変更部分)

○骨粗鬆症

通常、成人にはリセドロン酸ナトリウムとして17.5mgを1週間に1回、起床時に十分量(約180mL)の水とともに経口投与する。

なお、服用後少なくとも30分は横にならず、水以外の飲食並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

○骨ページェット病

通常、成人にはリセドロン酸ナトリウムとして17.5mgを1日1回、起床時に十分量(約180mL)の水とともに8週間連日経口投与する。

なお、服用後少なくとも30分は横にならず、水以外の飲食並びに他の薬剤の経口摂取も避けること。

【骨ページェット病の効能・効果の追加承認取得日】

2008年7月16日

以上