高度アルツハイマー型認知症治療に対応する新製剤「アリセプト®錠 10mg」、「アリセプト®D錠 10mg」を国内で新発売

エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、12月26日、高度アルツハイマー型認知症の治療に対し、1日1回1錠での服用が可能となる新しい製剤「アリセプト®錠 10mg」、「アリセプト®D錠 10mg」を国内で新発売します。

「アリセプト®」は、2007年8月23日に国内で高度アルツハイマー型認知症に係る効能・効果、用法・用量の追加とともに新しい製剤となる10mg錠の製造販売承認を取得しました。そして、2007年12月21日に10mg錠が薬価収載されました。

高度アルツハイマー型認知症の治療には、「アリセプト®」を1日1回5mgで4週間以上経過後、10mgに増量します。現在、「アリセプト®」は、3mgまたは5mgを含有する錠剤を発売していますが、今回の10mg錠を追加することにより、軽度から高度にいたる全てのステージのアルツハイマー型認知症患者様に、1日1回1錠での治療が可能となり、服薬上のベネフィットが向上します。

「アリセプト®」は、エーザイが独自に合成したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤で、神経伝達物質である脳内アセチルコリン濃度を高める作用を持つ、日本では唯一のアルツハイマー型認知症治療剤です。現在、日本におけるアルツハイマー型認知症の患者数は約125万人であり、このうち約30万人が高度アルツハイマー型認知症と推計されています。

当社では、国内における軽度から高度までの全てのステージのアルツハイマー型認知症患者様の治療に貢献し、「アリセプト®」の臨床的価値をより高めることを目指してまいります。

以上

[参考資料として、「アリセプト®」の製品概要を添付しています]

<参考資料>

1.「アリセプト®」製品概要

1)製品名(アンダーラインが新発売品)

アリセプト®錠 3mg、アリセプト®錠 5mg、アリセプト®錠 10mg

アリセプト®D錠 3mg、アリセプト®D錠 5mg、アリセプト®D錠 10mg

アリセプト®細粒 0.5%

  • D錠は口腔内崩壊錠です。

2)効能・効果および用法・用量

【効能・効果】
アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制

【用法・用量】
通常、成人には塩酸ドネペジルとして1日1回3mgから開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。

  • なお、2007年8月23日の追加承認において、効能・効果の表記が「痴呆」から「認知症」に変更となりました。それに伴いすべての表記を「認知症」に改めています。

3)薬価基準

※左右にスクロールできます

品目 規格 薬価
アリセプト®錠 3mg 3mg 1錠 300.40
アリセプト®D錠 3mg 3mg 1錠 300.40
アリセプト®錠 5mg 5mg 1錠 452.80
アリセプト®D錠 5mg 5mg 1錠 454.60
アリセプト®細粒 0.5% 0.5% 1g 423.90
アリセプト®錠 10 mg 10mg 1錠 792.70
アリセプト®D錠 10 mg 10mg 1錠 792.70

2.関連情報

米国では、2006年10月に高度アルツハイマー型認知症の効能・効果追加の承認を取得しています。その後、インド、フィリピン、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、タイの各国においても高度アルツハイマー型認知症の効能・効果追加の承認を取得しています。

アリセプト(R)錠、アリセプト(R)D錠 10mg
製品写真