- 印刷用
- 2007年12月25日
エーザイ株式会社(本社:東京都、社長:内藤晴夫)は、12月26日、高度アルツハイマー型認知症の治療に対し、1日1回1錠での服用が可能となる新しい製剤「アリセプト®錠 10mg」、「アリセプト®D錠 10mg」を国内で新発売します。
「アリセプト®」は、2007年8月23日に国内で高度アルツハイマー型認知症に係る効能・効果、用法・用量の追加とともに新しい製剤となる10mg錠の製造販売承認を取得しました。そして、2007年12月21日に10mg錠が薬価収載されました。
高度アルツハイマー型認知症の治療には、「アリセプト®」を1日1回5mgで4週間以上経過後、10mgに増量します。現在、「アリセプト®」は、3mgまたは5mgを含有する錠剤を発売していますが、今回の10mg錠を追加することにより、軽度から高度にいたる全てのステージのアルツハイマー型認知症患者様に、1日1回1錠での治療が可能となり、服薬上のベネフィットが向上します。
「アリセプト®」は、エーザイが独自に合成したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤で、神経伝達物質である脳内アセチルコリン濃度を高める作用を持つ、日本では唯一のアルツハイマー型認知症治療剤です。現在、日本におけるアルツハイマー型認知症の患者数は約125万人であり、このうち約30万人が高度アルツハイマー型認知症と推計されています。
当社では、国内における軽度から高度までの全てのステージのアルツハイマー型認知症患者様の治療に貢献し、「アリセプト®」の臨床的価値をより高めることを目指してまいります。
以上
[参考資料として、「アリセプト®」の製品概要を添付しています]
<参考資料>
1.「アリセプト®」製品概要
1)製品名(アンダーラインが新発売品)
アリセプト®錠 3mg、アリセプト®錠 5mg、アリセプト®錠 10mg
アリセプト®D錠 3mg、アリセプト®D錠 5mg、アリセプト®D錠 10mg
アリセプト®細粒 0.5%
- ※D錠は口腔内崩壊錠です。
2)効能・効果および用法・用量
【効能・効果】
アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制
【用法・用量】
通常、成人には塩酸ドネペジルとして1日1回3mgから開始し、1~2週間後に5mgに増量し、経口投与する。高度のアルツハイマー型認知症患者には、5mgで4週間以上経過後、10mgに増量する。なお、症状により適宜減量する。
- ※なお、2007年8月23日の追加承認において、効能・効果の表記が「痴呆」から「認知症」に変更となりました。それに伴いすべての表記を「認知症」に改めています。
3)薬価基準
※左右にスクロールできます
品目 | 規格 | 薬価 |
---|---|---|
アリセプト®錠 3mg | 3mg 1錠 | 300.40 |
アリセプト®D錠 3mg | 3mg 1錠 | 300.40 |
アリセプト®錠 5mg | 5mg 1錠 | 452.80 |
アリセプト®D錠 5mg | 5mg 1錠 | 454.60 |
アリセプト®細粒 0.5% | 0.5% 1g | 423.90 |
アリセプト®錠 10 mg | 10mg 1錠 | 792.70 |
アリセプト®D錠 10 mg | 10mg 1錠 | 792.70 |
2.関連情報
米国では、2006年10月に高度アルツハイマー型認知症の効能・効果追加の承認を取得しています。その後、インド、フィリピン、ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、タイの各国においても高度アルツハイマー型認知症の効能・効果追加の承認を取得しています。