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- 2026年9月28日
エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、パプアニューギニアの西セピック州で実施予定のリンパ系フィラリア症(Lymphatic Filariasis:LF)に対する集団投薬(Mass Drug Administration:MDA)活動を支援するため、飲水用カップ8,250個を寄贈したことをお知らせします。本寄贈は、当社社員による「ワンコイン寄付」プロジェクトを通じて実現したもので、飲水用カップの輸送は、独立行政法人国際協力機構(JICA)および豊田通商グループのToyota Tsusho (PNG) Ltd., Trading as Ela Motors(以下、Toyota Tsusho (PNG) Ltd.)の協力により行われました。
LFは、世界保健機関(WHO)が定める「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases:NTDs)」の一つであり、蚊を媒介として感染し、発症すると痛みや発熱に加えて、リンパ系浮腫による身体の一部の肥大などの慢性的な症状を生じ、就労や就学が困難となって貧困につながることも多くある疾患です。LFの蔓延が公衆衛生上の課題となっているパプアニューギニアでは、政府がWHOや、技術協力プロジェクト「フィラリア対策プロジェクト フェーズ2」を実施するJICA等の支援を受け、遠隔地やアクセス困難な地域の多い西セピック州全域を対象としたMDAの実施に向けた準備を進めています。今回寄贈した飲水用カップは、これらのMDAにおいて地域住民が薬剤を服用する際に使用されます。カップを提供することで、カップの共用に伴う感染症の蔓延リスクを低減し、現地の保健医療従事者による衛生面に配慮した安心・安全な投薬活動に貢献します。
当社は、2013 年からLF治療薬であるジエチルカルバマジン(DEC)錠を自社のインド・バイザッグ工場で製造し、これまでWHOを通じて33カ国に28.6億錠を無償で供給してきました(2026 年6月現在)。
パプアニューギニアにおいても、当社は10年以上にわたりLF制圧活動の支援を継続しており、2013年以降、約1,500万錠のDEC錠を無償提供してきました。また、MDAの中断を余儀なくされた新型コロナウイルス感染症のパンデミック禍においては、JICAとの連携によりマスク5万枚と手袋3万5,000枚をパプアニューギニア保健省に提供し、MDAの安全な再開を支援しました。今回の寄贈は、こうした当社の長年の取り組みをさらに発展させるものであり、LF制圧に取り組む地域社会および最前線の保健医療従事者への継続的な支援の一環です。
今回の寄贈は、社会・サステナビリティ課題の解決に向けて当社社員が任意で毎月定額で寄付を行う「ワンコイン寄付」プロジェクトを通じて実現しました。本プロジェクトは、NTDs蔓延国の支援に加えて、当社社員がサステナビリティやグローバルヘルスをより身近な課題として捉え、社会貢献活動への参加につなげることを目的に2026年4月から開始しました。本年6月までの3カ月間で、社員からの寄付額は約90万円となり、これに会社が同額を拠出するマッチングギフトにより、寄付総額は約180万円(約48,300パプアニューギニア・キナ)となっています。社員主導型の「ワンコイン寄付」プロジェクトは継続して実施しています。
このたび当社が寄贈した飲水用カップのパプアニューギニアへの輸送は、本プロジェクトの趣旨に賛同いただいたJICAおよびToyota Tsusho (PNG) Ltd.の協力を得て実施されました。Toyota Tsusho (PNG) Ltd.が日本からパプアニューギニアの首都にあるポートモレスビーの空港までの輸送を担い、JICAは輸入・通関手続きおよびポートモレスビーから西セピック州までの輸送を支援します。本年9月22日、関係者が集まり、パプアニューギニア保健省へのカップの引渡式がポートモレスビーで行われました。引き渡されたカップは、西セピック州への到着後、同州保健局を通じて現地のMDA実施チームに配布され、MDA活動に活用される予定です。
当社のサステナビリティ部長である南田泰子は、「このたび、JICAならびにToyota Tsusho (PNG) Ltd.の皆様の多大なるご協力により、社員一人ひとりの想いから生まれた支援を、パプアニューギニアの地域の皆様に届けることができましたことに、心より感謝申し上げます。今回寄贈する飲水用カップが、MDA参加者の皆様の安全かつ衛生的な服薬の一助となり、LF制圧に向けた取り組みに貢献することを願っています。今後もパートナーの皆様との連携を大切にしながら、必要とされる支援を地域社会に届けてまいります」と述べています。
エーザイは、JICA、Toyota Tsusho (PNG) Ltd.をはじめとするパートナーとの連携を通じて、社員一人ひとりの自発的な寄付を、支援を必要とする地域社会への具体的な貢献につなげることをめざしています。エーザイは、ヒューマン・ヘルスケア(hhc)理念のもと、今後もLF制圧への貢献ならびに必要な保健医療へのアクセス向上に取り組んでまいります。



2回目のリンパ系フィラリア症集団投薬(2024年)

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