筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン®筋注用25 mg」のバイアル用遮光包装が
2024年度グッドデザイン賞を受賞

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、筋萎縮性側索硬化症用剤「ロゼバラミン®筋注用25㎎」(一般名:メコバラミン)のバイアル用遮光包装について、2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたのでお知らせします。

   

 本製品は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)に係る適応で2024年9月24日に承認された注射剤です。薬効成分はメコバラミンであり、投薬時に溶解液を注入して溶解する凍結乾燥製剤として開発されました。メコバラミンは光に対し化学的に著しく不安定であり、流通・保管から投与直前まで、PETフィルムにアルミ蒸着を施した一般的な遮光フィルム(アルミ蒸着PET)よりも高い遮光性が要求されます。一方で、「使用時には中の薬液を目視で確認できる」、「注射筒を用いて薬液を抜き取る時に針先を目視できる」といった、視認性も要求されます。

 

 本製品では、アルミ蒸着PETに黒印刷を施し、より遮光性の高い包装を実現しました。バイアル全面を遮光包装で覆った一方で、視認性も確保するために、薬液を目視できる開閉窓を施し、バイアルの首部分のフィルムを剥がせる仕様としました。また、フィルムにはミシン目を加えず、高い遮光性の維持を図りました。これらにより、高い遮光性(隠す)と視認性(見える)の相反する課題を解決したことが、今回の選考においても評価されました。本包装は株式会社ILファーマパッケージング(本社:愛知県)との共同開発したものであり、同社と連名で受賞しました。

  

 当社は、神経領域を重点疾患領域と位置づけており、ヒューマン・ヘルスケア企業として、高品質かつ使用性の良い「ロゼバラミン」をお届けすることで、患者様とそのご家族、医療従事者の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。

   

以上

  

<参考資料>

1.   グッドデザイン賞とは

 1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

https://www.g-mark.org/