エーザイとみずほ銀行が「サステナビリティ・リンク・ローン」の契約を締結

エーザイ株式会社

株式会社みずほ銀行

  

 エーザイ株式会社(代表執行役CEO:内藤 晴夫、以下「エーザイ」)と株式会社みずほ銀行(頭取:加藤 勝彦、以下「みずほ銀行」)は、シンジケーション方式によるサステナビリティ・リンク・ローンの融資契約(以下「本契約」)を締結し、本日実行されたことをお知らせします。

 

 サステナビリティ・リンク・ローンは、事業会社の経営戦略に連携して設定したサステナビリティ目標(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット:以下「SPTs」)の達成状況に金利などの借入条件を連動させることで、その達成に向けた動機づけを与え、環境面・社会面における持続可能な経済活動および経済成長を促進することを目指すものです。

 

 エーザイは、ヒューマン・ヘルスケア理念のもと、認知症・がん・グローバルヘルス領域における革新的な創薬等を通じて人々の「健康憂慮の解消」や「医療較差の是正」という社会善を効率的に実現することを目指しています。特に、認知症領域においてアルツハイマー病(AD)に対する新薬として「レケンビ®」を開発し、本年、米国および日本で承認を取得しました。エーザイは、「レケンビ」を世界各国の早期AD当事者様にお届けすることで、当事者様の健康アウトカムに対する効果のみならず、介護をはじめとするADに関わる社会課題解決への貢献をめざしています。

 エーザイは、「レケンビ」の健康アウトカムに対する効果と介護費等の費用削減効果によってもたらされる社会的価値に基づき、米国および日本における「レケンビ」の社会的インパクトの創出目標を設定し、今回、これを本契約のSPTsとして定めました。エーザイは、本契約で調達した資金により、米国および新興国における「レケンビ」の低所得者向け無償提供プログラム、認知症エコシステムの構築に加え、Diseases of poverty(顧みられない熱帯病、マラリア、結核など)の制圧を通じた社会的インパクトの創出を推進します。

 

 本契約は、株式会社格付投資情報センター(R&I)から、ローン・マーケット・アソシエーション等が定めた「サステナビリティ・リンク・ローン原則」、ならびに環境省による「グリーンローンおよびサステナビリティ・リンク・ローンガイドライン」(環境省ガイドライン)への適合性について第三者意見を取得しています。

 

 みずほ銀行は、お客さまの挑戦を支え、自らも変革に挑戦しながら、豊かに実る未来を共創していく思いを、「ともに挑む。ともに実る。」というみずほグループのパーパスに託しています。2023年度からの中期経営計画期間を「お客さま、社会の課題に対し、様々な挑戦をつなぎ、新たな解を創造する3年間」と位置付け、インクルーシブな社会の実現、日本の国際競争力の向上等、社会的インパクトの創出を追求していきます。

 課題に対する挑戦をつなぎ、社会的インパクト・アウトカムを創出していくうえでみずほ銀行が果たすべき役割は、お客さま・社会の発展のため、中長期を見据えた目線を持ち、解決策をともに考え、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)をあらゆる角度から支援することです。

 みずほ銀行は、環境・社会課題解決に向けた資金の流れを創出するサステナブルファイナンスや、金融を超える知見・機能を活用したソリューションを提供しながら、社会の課題に対する打ち手をお客さまとともに考え、持続可能な社会の実現に向けて挑戦していきます。

 

<案件概要>

融  資  先:エーザイ

方     式:シンジケーション方式

アレンジャー:みずほ銀行

貸  付  人:39社の金融機関

金     額:500億円

契 約 締 結 日:2023年12月6日

借 入 実 行 日:2023年12月13日

 

※:株式会社格付投資情報センター(R&I)によるセカンドオピニオンをご参照ください。

https://www.r-i.co.jp/rating/esg/sustainabilityfinance/index.html

 

以 上

 

本件に関する報道関係お問い合わせ先