レンボレキサントの最新データを第37回米国睡眠学会年次総会において発表

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、2023年6月3日から7日まで米国インディアナ州インディアナポリスで開催される「第37回米国睡眠学会年次総会:SLEEP2023」において、自社創製のオレキシン受容体拮抗剤レンボレキサント(製品名「デエビゴ®」、海外製品名「Dayvigo®」)に関する最新データを含む合計8演題をポスター発表することをお知らせします。

 

 主な発表としては、閉塞性睡眠時無呼吸症候群に対するレンボレキサントの効果について新たなデータが共有される予定です。(ポスター番号:298、299、300)

 

 当社は、不眠症を含む神経領域を重点疾患領域と位置づけており、革新的な治療薬を一日も早く創出し、アンメット・メディカル・ニーズの高い疾患において、当事者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上により一層貢献してまいります。

 

■ ポスター発表演題

※左右にスクロールできます

開発品
発表予定日時(米国東部夏時間)
発表演題

レンボレキサント
ポスター:297
6月5日(月) 12:00-13:15

実臨床における客観的睡眠評価尺度を用いたレンボレキサントの長期有効性

レンボレキサント
ポスター:298
6月5日(月) 17:00-18:00

臨床第Ⅲ相試験における、軽度閉塞性睡眠時無呼吸症候群を併発した不眠症被験者における睡眠構築に対するレンボレキサントの影響

レンボレキサント
ポスター:299
6月5日(月) 12:00-13:15

軽度、中等度、または重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の成人被験者におけるポリソムノグラフィで測定した睡眠指標に対するレンボレキサントの影響

レンボレキサント
ポスター:300
6月5日(月) 17:00-18:00

軽度から重度の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(被験者)の成人および高齢者における睡眠指標に対するレンボレキサントの影響

レンボレキサント
ポスター:301
6月5日(月) 12:00-13:15

レンボレキサント投与6カ月後の不眠症重症度評価尺度における日中機能項目の推移について

レンボレキサント
ポスター:302
6月5日(月) 17:00-18:00

不眠症当事者におけるレンボレキサントとゾルピデムの夜間覚醒に対する効果の違いについて

レンボレキサント
ポスター:303
6月5日(月) 12:00-13:15
不眠症患者とベースラインの眠気を有する被験者の日中の眠気/覚醒度評価に対するレンボレキサントの影響
ナルコレプシー一般
ポスター:248
6月5日(月) 17:00-18:00
日本におけるナルコレプシーの負担:直接医療費と併存疾患の観点から見た全国規模の実臨床データベース研究

以上

  

<参考資料>

1. レンボレキサント(日本製品名:「デエビゴ」、海外製品名:「Dayvigo」)について  

 レンボレキサントは、当社創製の新規低分子化合物で、オレキシン受容体の2種のサブタイプ(オレキシン1および2受容体)に対し、オレキシンと競合的に結合する拮抗剤です。正常な睡眠覚醒リズムにおいて、オレキシンの神経伝達によって覚醒が促進されると考えられていますが、不眠障害では、覚醒を制御するオレキシンの神経伝達が正常に働いていない可能性があります。正常な睡眠時はオレキシン作動性神経が抑制されることから、オレキシンによる神経伝達の阻害により睡眠導入や睡眠維持をはかることができる可能性があると考えられており、不眠障害をはじめとする睡眠覚醒治療薬としての開発を進めています。不眠症に係る適応において、日本、米国、カナダ、オーストラリア、アジアなど、15カ国以上で承認を取得しています。