サンアントニオ乳がんシンポジウム2022におけるエリブリンの前臨床および臨床研究に関する演題について

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、2022年12月6日から10日まで米国テキサス州サンアントニオおよびバーチャル形式で開催される「サンアントニオ乳がんシンポジウム2022」において、自社創製の抗がん剤エリブリンメシル酸塩(製品名:「ハラヴェン®」、以下 エリブリン)に関する最新知見を発表することをお知らせします。

 

 本学会では、2つの臨床第Ⅲ相試験(EMBRACEおよび301試験)の事後サブグループ解析結果、ホルモン受容体陽性/HER2陰性乳がん患者様を主な対象としたPI3K阻害剤投与後のエリブリンのリアルワールドにおける治療、および乳がん患者様由来の腫瘍組織移植モデルにおけるエリブリンリポソーム製剤(乳がんを対象に臨床第Ⅰ相試験拡大コホートを実施中)とエリブリンを同用量で比較した前臨床データを含む5演題を発表します。

 

 当社チーフサイエンティフィックオフィサーである常務執行役大和隆志博士は、「我々は、乳がん患者様に有益な情報を提供するための研究を継続して実施しており、このコミットメントの一環として、エリブリンに関する前臨床および臨床データの継続的な共有に注力してまいります」と述べています。

 

 本学会における当社のプレゼンテーションの全リストは以下のとおりです。

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製品
抄録番号
発表演題・予定日時
(現地時間:米国中部標準時)
エリブリン
抄録番号:
P1-03-02
HER2低発現およびHER2陰性転移性乳がんにおけるエリブリンメシル酸塩の有効性
:2つの臨床第Ⅲ相試験からの解析結果
ポスターセッション | 12月6日(火)5:00-7:00PM
エリブリン
抄録番号:
P1-03-03
PI3K阻害剤投与後にエリブリンの投与を受けた転移性乳がん患者様における実臨床の治療パターンとそのアウトカム
ポスターセッション | 12月6日(火)5:00-7:00PM
エリブリン
抄録番号:
P3-07-03
乳がん患者様由来の腫瘍組織移植モデルにおけるエリブリンリポソーム製剤と同用量エリブリンの抗腫瘍活性の比較
ポスターセッション | 12月7日(水)5:00-7:00PM
エリブリン
抄録番号:
P4-07-19
エリブリンは、免疫細胞およびトリプルネガティブ乳がん細胞におけるI型インターフェロンのSTING依存性誘導を増強する
ポスターセッション | 12月8日(木)7:00-9:00AM
エリブリン
抄録番号:
P6-01-23
ENHANCE1試験における転移性トリプルネガティブ乳がんにおけるエリブリンおよびペムブロリズマブへの応答における腫瘍浸潤リンパ球およびPD-L1発現の役割
ポスターセッション | 12月9日(金)7:00-9:00AM

以上

 

<参考資料>

  1. 1.  当社のがん領域の取り組みについて

 当社は、がん領域において、真の患者様ニーズが満たされておらず、かつ当社がフロントランナーとなり得る機会(立地)として、「ハラヴェン®」(一般名:エリブリンメシル酸塩)や「レンビマ®」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)での経験知を活かした「がん微小環境」とRNAスプライシングプラットフォーム等を用いた「ドライバー遺伝子変異とスプライシング異常」を標的とした抗がん剤の開発にフォーカスしています。これらの立地から新たな標的や作用機序を有する革新的新薬を創出し、がんの治癒の実現に向けて貢献することをめざしています。