胆汁酸トランスポーター阻害剤「Goofice®」 タイにおいて新発売

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、当社のタイ販売子会社であるEisai (Thailand) Marketing Co., Ltd.が、胆汁酸トランスポーター阻害剤「Goofice®」(一般名:エロビキシバット水和物、日本製品名:「グーフィス®」)を新発売したことをお知らせします。本発売は、アジア地域(日本を除く)における最初の発売となります。

 

 「Goofice」は、当社の消化器事業子会社であるEAファーマ株式会社(本社:東京都、以下EAファーマ)がAlbireo AB(本社:スウェーデン)から導入した、新規作用機序を有する1日1回経口投与の慢性便秘症治療薬です。胆汁酸の再吸収に係わるトランスポーターを阻害することで、大腸に流入する胆汁酸の量を増加させ、水分分泌と大腸運動促進の2つの作用で排便が促されます。

 

 便秘症は、若年層の女性に多く、また男女ともに高齢者の罹患比率が高い疾患であり、タイにおける便秘症と自覚している患者様数は約1000万人1と推計され、高齢化に伴い、患者様数は年々増加すると予測されます。排便回数の減少に加えて、残便感、硬便等の症状が認められ、慢性化することで多くの患者様はQOL(生活の質)の低下に悩まされています。

 

 本剤について、日本国内においては、EAファーマと持田製薬株式会社(本社:東京都)が同一製品名でそれぞれ販売しており、当社は、EAファーマとコプロモーションを行っています。アジア(タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール)においては、EAファーマとの契約のもと、当社が本剤の商業化および販売を担います。

 

 当社は、新規作用機序をもつ本剤の製品価値最大化を通じて、タイをはじめとするアジアの慢性便秘症の患者様に新たな治療選択肢を提供することで、QOLの向上により一層貢献できるよう努めてまいります。

 

 

以上

 

<参考資料>

1. EAファーマ株式会社について

 エーザイ株式会社の消化器事業子会社であるEAファーマ株式会社は、エーザイグループが60年以上取り組んでいる消化器事業と、アミノ酸をコアとする味の素グループの消化器事業が、2016年4月に統合して設立された、研究開発、生産物流、営業・マーケティングのフルバリューチェーンを有する消化器のスペシャリティ・ファーマです。

 EAファーマ株式会社の詳細情報は、https://www.eapharma.co.jp/をご覧ください。

 

2. タイの便秘症治療薬の市場について

 2020年におけるタイの便秘薬市場は約21百万米ドルであり、アジア(タイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、ベトナム、マレーシア)における便秘症治療薬市場の約26%を占めています2

 

3. アジアにおける便秘症の患者様数

 アジア(タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール)における便秘症と自覚している患者様数は、約7300万人と推計されています3

 

1, 3 社内推計

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