認知機能セルフチェックのためのデジタルツールの日本における独占的開発・商業化に向けた業務提携契約をCogstate社と締結

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役 CEO:内藤晴夫)は、このたび、Cogstate Ltd.(本社:オーストラリア、以下 Cogstate社)が開発した認知機能テスト「Cogstate Brief Battery」(以下 CBB)について、日本において、認知機能セルフチェックのためのデジタルツール(雑貨)として独占的に開発・商業化するための業務提携契約を締結したことをお知らせします。

 

 CBBは、精神運動機能、注意、作動記憶および視覚学習を評価する4つの認知機能テストから構成されており、認知機能セルフチェックのデジタルツールとして開発され、米国をはじめとする海外ですでに使用されています。

 

 当社は、日本において、認知機能に対する意識向上に向けて、自宅や自治体のイベント等の様々な場面でより簡便に認知機能をセルフチェックすることができるデジタルツールとして、CBBの開発・普及にCogstate社と連携して取り組みます。本ツールの使用により、認知機能の変化を客観的に確認することで、日常生活の見直しや、専門医やかかりつけの医師等に相談するきっかけとなることが期待されます。なお、本ツールは、医師などの医療関係者による診察および診断に代わるものではありません。

 

 当社は、中期経営計画EWAY2025において、戦略的重点領域に定めた「神経」「がん」を中心とする次世代治療薬の創出に加え、早期診断・早期治療に向けた環境整備やソリューションの提供に向けて、リアルワールドデータを含むビッグデータの解析をはじめとするデジタル化を推進し、「Medico Societal Innovator (薬とソリューションで社会を変える企業)」をめざしています。当社は、高齢化が進展する日本において、より簡便に認知機能をセルフチェックすることができるデジタルツールとしてのCBBの開発・普及にCogstate社と連携して取り組み、認知機能に対する意識を高めることで、well-beingの実現に貢献してまいります。

  

以上

 

 

<参考資料> 

1. Cogstate Ltd. について

 Cogstate社(ASX:CGS)は、1999年に創設され、オーストラリアビクトリア州メルボルンに本社を置くニューロサイエンステクノロジー企業です。脳の健康評価の最適化を通じて新薬の開発を促進し、ヘルスケアに関する早期の臨床的洞察を可能にすることを追求しています。Cogstate社のテクノロジーにより、従来の紙媒体による認知機能評価から、より信頼性が高く、コスト面にも優れた、迅速かつ高感度のリアルタイムの電子臨床アウトカム評価(electronic Clinical Outcome Assessment: eCOA)に基づく認知機能評価が確立されました。Cogstate社の臨床試験ソリューションには、革新的な運用アプローチ、高度な分析、科学コンサルティングを組み合わせた研究エンドポイント向けの品質保証サービスが含まれています。20年近くにわたり、Cogstate社はバイオ医薬品企業や学術機関の最先端の研究ニーズと、世界中の医師や患者の臨床ケアのニーズをサポートしてきました。詳細については、www.cogstate.comをご覧ください。