創薬イノベーションおよびエコシステム プラットフォーム構築の加速に向けたベンチャー投資事業を開始

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、このたび、創薬イノベーションおよびエコシステム プラットフォーム構築の加速に向け、革新的技術の発掘とそれを有するベンチャー企業の支援、将来的な提携を目的としたベンチャー投資事業を開始したことをお知らせします。

 

 当社は、中期経営計画EWAY2025において、戦略的重点領域に定めた「神経」「がん」を中心とする次世代治療薬の創出をめざして、グローバルに有している創薬拠点を中心に様々なアプローチによる研究開発活動を行っています。また、当社が有する経験、ノウハウ、臨床データなどに加えて、外部のビッグデータやゲノムデータ等を活用してプラットフォームを確立し、製薬企業のほか、行政、医療機関、介護施設、診断薬開発企業、IT企業、保険会社などのパートナーと連携してエコシステムを構築することで患者様とそのご家族に新たな便益をお届けすることをめざしており、まずは認知症エコシステムの確立に向けた取り組みを進めています。

 

 本投資事業においては、神経領域およびがん領域での自社研究とのシナジー、ならびにエコシステム プラットフォームの確立をサポートする革新的デジタル技術などを有し、当社のめざす患者様貢献に合致するベンチャー企業を対象として、年間30億円を目処に5年間、総額150億円の枠内で投資を行います。

本投資事業は、日本におけるヘルスケア関連のエコシステムをリードすべく、東京で開始しますが、米国のデジタルヘルス、バイオベンチャーの2大クラスターであるマサチューセッツ州ケンブリッジおよびカリフォルニア州サンフランシスコにもサテライトオフィスを設置し、投資地域をグローバルに拡大していく予定です。

 

 当社は、これまで培ってきたグローバル創薬力、地域社会とのネットワークを基に、本投資事業により、アカデミア、創薬ベンチャー、ITベンチャーとの機動的な協業を進め、創薬イノベーションを加速するとともに、エコシステム プラットフォームの構築を強固なものとすることで、世界の生活者の皆様、患者様とそのご家族のベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。

  

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