アルツハイマー病協会国際会議2018(AAIC2018)においてBAN2401の臨床第Ⅱ相試験結果を口頭発表

 エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、2018年7月22日から26日まで米国イリノイ州シカゴで開催されるアルツハイマー病協会国際会議(Alzheimer's Association International Conference: AAIC2018)において、今月6日にトップライン結果を発表した抗アミロイドβ(Aβ)プロトフィブリル抗体BAN2401の臨床第Ⅱ相試験(201試験)の結果を口頭発表することをお知らせします。本口頭発表は、7月25日(水)のセッションDT-01「Recent Developments in Therapeutics(治療薬開発の最新動向)」(14:00-16:00)内において、15:30から行われる予定です。

 

 発表スライドは、AAICでの発表と同時にエーザイのコーポレートサイトに掲載する予定です。

  

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セッション名・予定日時(現地時間)発表演題

セッション:DT-01:

Recent Developments in Therapeutics
(治療薬開発の最新動向)
7月25日(水)14:00-16:00
発表:15:30~

Treatment of Early AD Subjects with BAN2401, an Anti-Aβ Protofibril Monoclonal Antibody, Significantly Clears Amyloid Plaque and Reduces Clinical Decline

(抗アミロイドベータ プロトフィブリル モノクローナル抗体BAN2401による早期アルツハイマー病の治療における、有意なアミロイドプラークの減少と臨床症状の進行抑制)

以上

<参考資料>

1. アルツハイマー病協会国際会議について

アルツハイマー病協会国際会議(Alzheimer's Association International Conference: AAIC)は、最新の認知症科学分野における世界最大かつもっとも影響力のある国際会議です。毎年、AAICは、アルツハイマー病の予防と治療の方法、および診断の改善につながる研究成果を共有するために、世界をリードする基礎科学および臨床研究者、次世代の研究者、臨床医、および介護研究コミュニティを招集しています。AAICは、最新の研究および臨床開発に関する世界最大のカンファレンスです。AAIC2018は、7月22-26日に米国イリノイ州シカゴのMcCormick Placeにて開催されます。カンファレンスの詳細は、www.alz.org/aaic.をご覧ください。

2. BAN2401について

BAN2401は、バイオアークティックとエーザイの共同研究から得られた、アルツハイマー病に対するヒト化モノクローナル抗体です。アルツハイマー病を惹起させる因子の一つと考えられている、神経毒性を有する可溶性のAβ凝集体に選択的に結合して無毒化し、脳内からこれを除去するモノクローナル抗体です。本抗体による治療アプローチは、疾患病理への作用と症状の進行抑制が期待されています。エーザイは、本抗体について、2007年12月にバイオアークティックとのライセンス契約により、全世界におけるアルツハイマー病を対象とした研究・開発・製造・販売に関する権利を獲得しています。 

本リリースでは、BAN2401の試験的使用について触れており、有効性や安全性に関する結論を伝えることを意図していません。またBAN2401は、まだ製造販売承認を受けた薬剤ではありません。

3. エーザイとバイオジェンによるアルツハイマー病領域の提携内容について

エーザイとバイオジェンは、アルツハイマー病治療剤の共同開発・共同販売に関して、幅広い提携を行っています。BACE阻害剤elenbecestatと抗Aβプロトフィブリル抗体BAN2401についてはエーザイ主導のもとで、抗Aβ抗体aducanumabについてはバイオジェン主導のもとで、グローバルでの承認取得に向けた開発を進め、承認取得後は米国、欧州(EU)、日本といった主要市場で共同販促を行います。