エーザイ株式会社 人事異動ならびに組織改編（2018年4月1日付）

■「ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム」の構築

　当社が有する認知症に関する経験、ノウハウ、各種データやネットワークなどから構成される「エーザイ認知症プラットフォーム」を基盤として、認知症当事者とそのご家族の声をもとに、製薬企業のほか、行政、医療機関、介護施設、診断薬開発企業、IT企業、保険会社などのパートナーが連携し、課題解決を図ることを可能とする「ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム」を築くことを企図する。

 

1. ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム特命担当の任命とディメンシア　トータルインクルーシブエコシステムの新設

　「ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム」構築のためCEO直下に特命担当を任命する。特命担当は、「エーザイ認知症プラットフォーム」の骨格を定め、認知症当事者とそのご家族、ならびにパートナーの参画を推進する。また、特命担当は、新設するディメンシア　トータルインクルーシブエコシステムを統轄する。

 

2. ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム　アクセスリードの任命

　次世代認知症治療薬を必要とする人々にいかにお届けするかについて戦略を立案するとともに、その価値を決定する前提となる患者様や社会におけるアウトカムの測定などについてグローバルな視点より検討し、施策を実行する。アクセスリードはその中心的役割を担う。

 

3. ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム　クリニカルリードの任命

「エーザイ認知症プラットフォーム」の中核的部分となる、臨床データ、バイオマーカーなどに関するアセットの充実を図り、整理・統合して有用な情報に転換する役割を担う。

 

4. ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム　ネットワークリードの任命

　特に日本・アジアにおいて、「ディメンシア　トータルインクルーシブエコシステム」におけるオピニオンリーダーやステークホルダーとの関係性の維持・拡大、リビングラボや認知症連携協定を通じ認知症当事者とそのご家族の参加を推進する。

  

■    日本事業

1. デジタルマーケティング戦略部の新設

　ICTツール、インフラの導入等を含めたデジタルマーケティング戦略の立案、推進体制を強化し、医療従事者のニーズに合致したコミュニケーションを実現すべく、デジタルマーケティング戦略部を新設する。

 

2. フィールドトレーナー本部の新設

　医薬情報担当者（MR）の専門性を一層高めるために、MRへ直接的な学術支援を実践するフィールドトレーナー本部を新設する。これに伴い、研修本部は発展的に解組する。

 

3. アクセス＆アウトカム本部　流通推進部の再編

　東海流通推進部と関西北陸流通推進部を統合し、東海近畿北陸流通推進部を新設する。

 

4. コンプライアンス推進部の再編

　EJコンプライアンス推進部をコンプライアンス・リスク管理推進部に組織異動する。

 

5. 営業第一線

1) オンコロジー統括部

　現在の11統括部体制から14統括部体制に変更する。

 2) 地域連携統括部

　現在の63地域連携統括部体制から60地域連携統括部体制に変更する。

 

■メディカル本部

日本・中国・アジアリージョンにおける医学的情報の効率的かつ効果的なマネジメントを企図し、メディカル本部を計画推進部、メディカル部、クリニカル企画推進部、クリニカルサイエンス部から構成される4部体制へ集約する。

 

■メディスンクリエーション関連

1. ニューロロジービジネスグループ

1) トランスレーショナルサイエンス部の新設

　バイオマーカーで探索から臨床を繋ぐとともに、バイオマーカーを活用した診断薬戦略の推進を担うトランスレーショナルサイエンス部を新設する。これに伴い、トランスレーショナルメディスン部は発展的に解組する。

2) コンセプトクリエーション部の新設

　ニューロロジー領域におけるサイエンスの今後の進展を読解し、探索4サイトの活動を俯瞰することで、中長期的なポートフォリオの立案と新規の創薬コンセプトからのプラットフォーム構築を企図し、コンセプトクリエーション部を新設する。これに伴い、EWAY研究室およびプログラムマネジメント部は発展的に解組する。

 

■グローバル本社

1. ESG推進部の新設

　ESGへの取り組みを戦略的かつ着実に推進し、hhc企業として企業価値の更なる向上を担うESG推進部を新設する。ESG推進部は、ESGおよび国連が提唱するSDGs（持続可能な開発目標：Sustainable Development Goals）に関する全社戦略の策定・推進、各部門・組織における実行支援を担う。なお、グローバルアクセスストラテジー室は、ESG推進部に機能異動し、発展的に解組する。

 

■コーポレートメディカルアフェアーズ本部

1. 日本・アジアPV部の新設

　日本・アジアにおける症例報告の増加、各国におけるPV関連の規制強化等に対応すべく、日本とアジアのPVオペレーション業務を一元化した日本・アジアPV部を新設し、安全性情報の管理機能強化と効率化をはかる。

 

以上