ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とH3 Biomedicine
H3 BiomedicineのRNAスプライシングプラットフォームを活用した新規治療法の開発について共同研究契約を締結

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社

H3 Biomedicine, Inc.

エーザイ株式会社

   

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(本社:米国ニューヨーク、CEO:ジョバンニ・カフォリオ)とエーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤 晴夫、以下 エーザイ)およびエーザイの米国研究子会社であるH3 Biomedicine, Inc. (所在地:米国マサチューセッツ州、以下 H3)は、H3のRNAスプライシングプラットフォームを用いた、がんに対する反応をより強化する新規治療法の開発について、複数年にわたる共同研究契約を締結したことをお知らせします。

 

 今回の新しい共同研究は、RNAスプライシングを変調させることにより、免疫システムががん細胞を攻撃できるようにするファースト・イン・クラスの治療法を開発し、より多くの患者様が免疫療法によるベネフィットを享受できることをめざしています。

 

 本契約に基づいて、H3とブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、H3のRNAスプライシングプラットフォームを活用した免疫療法を共同で開発します。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、本共同研究により見出された化合物の開発と製品化を行い、H3は契約一時金を受領すると共に、開発、薬事、販売マイルストンペイメントおよび上市後には売上収益に応じた一定のロイヤルティを受領する予定です。エーザイは、共同研究の成果として見出された化合物について共同開発および共同販売をする選択肢を有しています。

 

 H3のプレジデントでありChief Data Sciences OfficerであるLihua Yu博士は、「私たちは、イノベーションの推進と研究開発を通じた患者様貢献という目標を共有するブリストル・マイヤーズ スクイブ社と本共同研究を推進できることを大変嬉しく思います。私たちは、RNAスプライシングプラットフォームから見出された最初の化合物についてすでに臨床導入を達成しています。さらに、がん免疫療法のリーダーであるブリストル・マイヤーズ スクイブ社と共に、この新しいがん免疫療法の研究を推進できることを楽しみにしています。私たちはこの共同研究を通じて、RNAスプライシングプラットフォームが、免疫システムを活性化し、より効果的にがんを死滅させ得るかを実証したいと思います」と述べています。

 

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社のDiscovery Chemistry and Molecular Technologiesの責任者であるPercy Carterは、「私たちは、H3と共にRNAスプライシングに関するサイエンスと研究を推進できることを楽しみにしています。H3は、RNAの恒常性の変化ががんに与える影響について、豊富な知識を有しています。この共同研究を通じて、私たちは患者様貢献につながる可能性のあるRNAスプライシングの変調と新薬開発について追求します」と述べています。

 

 エーザイのオンコロジービジネスグループ プレジデントでありH3のChief Executive Officerである井池輝繁常務執行役は、「H3は創設以来、がんゲノミクスやバイオテクノロジーのブレークスルーにより新しい治療法を提供するイノベーションの原動力としての役割を担っています。私たちは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社とのこの新しい共同研究に取り組むことを非常に嬉しく思います。これは、H3にとって一つの重要なマイルストンであり、患者様へのさらなる貢献の機会となると信じています」と述べています。

  

以上

本件に関する報道関係お問い合わせ先

  • Bristol-Myers Squibb

    Carrie Fernandez

    TEL:+1-609-302-4342

    carrie.fernandez@bms.com

  • H3 Biomedicine, Inc.

    Liz Melone

    TEL:+1-617-256-6622

    elizabeth_melone@h3biomedicine.com

  • エーザイ株式会社

    PR部

    TEL:03-3817-5120

<参考資料> 

1. ブリストル・マイヤーズ スクイブ社について
 ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、深刻な病気を抱える患者さんを助けるための革新的な医薬品を開発し、提供することを使命とするグローバルなバイオファーマ製薬企業です。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社に関する詳細については、BMS.com をご覧くださるか、LinkedInTwitterYouTube および Facebook をご覧ください。

     

2. H3 Biomedicine, Incについて  
 H3 Biomedicine, Incは、米国マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするバイオファーマであり、統合データベースに基づいたデータサイエンス、ヒューマンバイオロジー、最新の有機合成化学を活用したプレシジョンメディシンである次世代抗がん剤の探索研究および開発を通じ、患者様に貢献することをめざしています。H3 Biomedicineは、2010年12月にエーザイ株式会社の米国事業会社であるEisai Inc.の子会社として設立されました。H3 Biomedicineは、パイプラインの長期かつ継続的な充足をめざし、グローバル製薬企業としての能力とリソースを有するエーザイ株式会社から必要な研究開発費とノウハウの提供を受けて緊密に連携しています。H3 Biomedicineの詳細情報は、www.h3biomedicine.comをご覧ください。

 

3. エーザイ株式会社について    

 エーザイは、患者様とそのご家族の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念としています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患領域において、世界で約1万人の社員が革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。

 また、当社は開発途上国・新興国における医薬品アクセスの改善に向け主要なステークホルダーズとの連携を通じ積極的な活動を展開しています。

 エーザイ株式会社の詳細情報は、www.eisai.co.jpをご覧ください。

  

ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の将来予測等に関する記述    

本プレスリリースは、医薬品の研究、開発および商業化について、1995年民間有価証券訴訟改正法の趣旨の範疇に含まれる「将来予測に関する記述」を含んでいます。歴史的事実ではない全ての記述は、将来予測であるか、将来予測であると見なされるものです。そうした将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものであり、遅延、転換または変更を来たす内在的リスクと不確実性を伴っており、実際の成果または業績が現在の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。本プレスリリースの将来予測に関する記述は、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社の事業に影響を与える多くの不確定要素、特にブリストル・マイヤーズ スクイブ社の2017年12月31日に終了した事業年度通期報告書(Form 10-K)、その後の四半期報告書(Form 10-Q)および当期報告書(Form 8-K)にリスク要因として記されている不確定要素と共に評価されるべきです。本プレスリリースに記載された将来予測等に関する記述は、本プレスリリースの発表日時点での予測であり、連邦証券法で特段の定めのない限り、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、新たな知見、今後の出来事等に因るか否かを問わず、一切の将来予測等に関する記述について、公に更新する義務を負うものではありません。