知ってほしいエーザイの企業活動

医療用医薬品の研究・開発・販売を中心とする総合医薬品メーカー

エーザイは、医療用医薬品を中心に研究開発、製造販売などの事業をグローバルに進めている製薬会社です。従業員数は世界で10,452人(2016年度末現在)、連結売上収益は5,391億円(2016年度)です。日本では、医療用医薬品とともに薬局・薬店で販売されている一般用医薬品やジェネリック医薬品などの事業を統合的に展開しています。

「チョコラBB®」シリーズをはじめとする一般用医薬品の売上は全体の数パーセントで、医療用医薬品が全体の90%以上を占めています。

医療用医薬品のうち、グローバルブランドとして世界各地での展開を進めている自社創製の抗てんかん剤「Fycompa®」(日本製品名「フィコンパ®」)、現在米国で販売している肥満症治療薬「BELVIQ®」、がん領域では、抗がん剤「ハラヴェン®」と、「レンビマ®」があります。これらの自社創製の抗がん剤は、今後さらなる成長が見込まれており、日米欧をはじめグローバルな展開を進めています。

[報告セグメント別売上収益]連結売上収益 5,391億円 海外売上収益比率 45.2% 内訳:日本 2,911億円(54.0%)、アメリカス 1,172億円(21.7%)、中国 493億円(9.1%)、アジア 347億円(6.4%)、EMEA 378億円(7.0%)、その他事業 90億円(1.7%)(2016年度)

企業理念

エーザイは、企業理念に「ヒューマン・ヘルスケア(hhchuman health care)」の実現を掲げています。ヘルスケアの主役が患者様とそのご家族、生活者であることを明確に認識し、そのベネフィット向上を通じてビジネスを遂行することに誇りを持ちたいという思いを、「hhc」という言葉に集約しました。2005年には、企業理念そのものを会社の定款に盛り込みました。定款の第1章第2条には、4つの具体的な理念が明記され、現在では、企業理念がエーザイの社員一人ひとりに浸透し、共有されています。その上で、ステークホルダーの皆様の視点に基づき、企業理念の実現をめざして様々な取り組みを続けています。

当社の企業理念ロゴとして使われている手書きの「hhc」の文字は、近代看護教育の生みの親であるフローレンス・ナイチンゲール(1820~1910年、イギリス)の直筆のサインから取り出したものです。「たとえば、ナイチンゲールだったら、どうするだろう?」私たちは、彼女の直筆の文字を使ったこのマークを見るたびに、いつも自分たちに問いかけています。

hhc ヒューマン・ヘルスケア企業

注力している領域

神経領域、がん領域

エーザイでは、特定の領域に資源を集中させることで、先端技術や医療現場の動向など基礎から臨床までの最新情報をいち早く把握するとともに、それら豊富な情報を基盤に研究開発の成功確率を高めて、継続的に成果を上げようとしています。

特に、今なお十分な治療法が確立していない疾病が多くある「神経領域」と「がん領域」を重点領域として研究開発資源を集中的に投入し、これらの領域を中心に有用性の高い新薬を生み出すために研究を続けています。

[重点領域]ニューロロジー(神経領域):神経変性疾患(アルツハイマー型認知症など)、その他の神経疾患(てんかんなど) オンコロジー(がん領域):抗がん剤治療(乳がん、甲状腺がんなど)

神経領域のターゲット

神経領域では、主に認知症とてんかんの2つの疾患における研究・開発に注力しています。認知症については、アルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト®」(一般名:ドネペジル)を自社で開発し販売してきた経験を活かし、新たなアルツハイマー型認知症の治療薬を患者様にお届けするために研究を重ねています。てんかんにおいては、自社開発で新規メカニズムのAMPA受容体拮抗剤「Fycompa®」(日本製品名「フィコンパ®」)について、欧州、米国、日本、アジアで販売しています。他にも、「Inovelon®/Banzel®」を欧州、米国、日本、アジアで、「Zebinix®(一般名:エスリカルバゼピン)」を欧州で、それぞれ発売しています。

がん領域のアプローチ

エーザイでは、1986年からがん領域の治療剤を創出するための研究に着手しています。これまでの研究により、微小管ダイナミクス阻害剤「ハラヴェン®」(一般名:エリブリン)を乳がんの治療薬として米国、欧州、日本、アジアで発売しています。また、自社開発品のマルチキナーゼ阻害剤「レンビマ®」を2015年以降米国、欧州、日本で発売を開始しました。現在は甲状腺がんと腎細胞がんに係る適応症で承認を取得しており、現在も複数のがん腫に対する効果を検証するために臨床研究を進めています。

医薬品アクセス向上への取り組み

医薬品アクセスとは、必要な医薬品を必要とする人々に届けることです。

エーザイは、この医薬品アクセス向上のための活動を積極的かつ持続的に取り組んでいます。新興国・開発途上国の多くでは顧みられない熱帯病の蔓延が深刻で、世界149の国と地域において10億人を超える人々が苦しんでいると推定されています。この顧みられない熱帯病の一つである「リンパ系フィラリア症」制圧に向けて、治療薬である高品質なジエチルカルバマジン(DEC)錠を自社バイザッグ工場(インド)で製造し、WHO(世界保健機関)を通じてリンパ系フィラリア症が制圧されるまで、蔓延国における感染リスクを持った2.5億人の人々にプライスゼロ(無償)で提供していく活動を実施しています。