2025年11月21日掲載
2025年11月18日、当社が参画する「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」(代表:渋澤健シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO、以下 有志一同)が茂木敏充外務大臣を訪問し、「健康医療安全保障を通じて日本外交を推進するための要望書案」を手交しました。当社の代表執行役CEO内藤晴夫も参加しました。
日本政府は本年8月に「開発協力におけるオファー型協力に係る戦略文書」を改定し、新たに「保健」を戦略分野として選定しました。国際保健を取り巻く環境が更に大きく変化する中、有志一同は、本要望書を通じて、外務省に対して、以下の4点の具体的なアクションの実行を要請しました。
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1.グローバルヘルスの課題解決は、⽇本の健康医療安全保障の強化に直結する。ワイズスペンディングを徹底しつつ、⽇本のODA 総額におけるグローバルヘルス分野への⽀出を戦略的に拡⼤すること。ODA を触媒とした官⺠連携や課題解決型のインパクト投資を世界で推進することで、⺠間の投資資⾦を動員させること。
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2.グローバルヘルス分野の国際機関への拠出⾦の要請に対し、⽇本企業の意⾒も踏まえながら戦略的に応えること。特に、本年11 ⽉に増資会合を迎えるグローバルファンドについては、第8次増資でも継続して10.8億ドルの資⾦拠出を⾏い、⽇本が理事会の議席を維持できるよう積極的に取り組むことで、国際機関における⽇本の発⾔⼒を強化すること。
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3.
国際機関を通じた⽇本企業による製品・サービスとイノベーションの展開は、グローバルサウス諸国における課題解決に資すると同時に、⽇本経済の発展にも繋がる。⽇本企業による製品・サービスの調達がグローバルヘルス分野の国際機関において促進されるよう、政府として⽀援する仕組みを構築・強化すること。
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4.⾼度な研究基盤、優れた⼈材、製薬技術を有する国として、これらの強みを活かした国際連携を⼀層推進し、競争⼒の強化を図ること。パンデミック等の有事において強く求められるワクチンや医薬品の国内開発・⽣産能⼒を⽀えるため、研究開発および⼈材育成への⽀援を強化すること。
当社にとって、顧みられない熱帯病やマラリアの制圧に向けた医薬品アクセス向上への取り組みは、CSRとしての活動ではなく、当社の企業理念である「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」に基づく長期的な企業価値創造と社会的インパクト創出をめざす活動です。当社は、引き続きグローバルパートナーとの連携を強化し、顧みられない熱帯病の感染リスクに晒されている人々や疾患に苦しんでいる人々の「健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」に貢献してまいります。
グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同について
渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO)を代表とする、グローバルヘルス(保健医療分野、特に公衆衛生分野、感染症対策分野での支援及び事業)へ貢献する日本企業等の有志団体です。製薬・医療機器をはじめとした保健医療分野のみならず、金融や商社、デジタル、サプライチェーン等多岐にわたる分野から構成され、大企業のみならず中小企業やスタートアップも含めた多様な企業の経営者が参画しており、当社からはCEOの内藤晴夫がメンバーとなっています。
有志一同は、誰もが必要な医療*1にアクセスでき、世界中の人々が健康である未来を創ることをパーパスとしています。有志企業が同じビジョン「世界の人々の健康な生活を共働で支えている日本*2」の下に一丸となって、グローバルヘルス・アクションを推進しており、以下の4つをミッションとして掲げています。
- 国際協力の中核にグローバルヘルスを位置付ける
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日本企業のポテンシャルを明確に顕在化しリーダーシップをとる
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ジャパン・ブランドを構築する
- 世界で活躍できる人財を育成・輩出する
公式サイト:https://gh-leaders.jp/
*1 狭義の医療ではなく、保健・医療含めた包括的な健康基盤の意。適切な医療に適切にアクセスできることが求められる
*2 国内外の政府・企業・アカデミア・市民社会と連携した「Made With Japan」
