がん領域

エーザイは、中期経営計画「EWAY Future & Beyond」を2021年4月よりスタートしました。長期にわたって新薬開発を行う製薬企業にとって、中長期での辿り着くべき目標をしっかりと見据え、着実に患者様貢献を果たします。

「EWAY Future & Beyond」における研究開発では、バイオマーカーの進化により、症状や腫瘍ベースの診断から、病態生理学に基づく疾患連続体(Disease Continuum)解析へ転換し、プレシジョンメディシン(精密医療)の提供をめざします。具体的には、がん領域では、継続的な血中の循環腫瘍DNA解析と次世代シーケンス解析によりがんの進化を深く理解し、ゲノム情報に基づく早期診断、患者様ごとに最適な治療法の選択が可能となる個別化医療によるがんの治癒の実現をめざします。

ビジネスグループ体制下でがん領域でのフラッグシップドラッグの開発が進展

2016年度以降、神経、がんの2大領域においては、研究開発から戦略/計画までの機能を一体化したビジネスグループとして事業活動を行っています。ビジネスグループを創設した理由の一つは、早期の意思決定(Early Decision)により、事業の生産性の向上をはかることです。もう一つは、探索研究を含む一体化した組織によって、重要な組織文化となる科学的洞察力(Scientific Acumen)を醸成することです。

ビジネスグループの体制

オンコロジービジネスグループでは、自社創製の抗がん剤「レンビマ」「ハラヴェン」で培った合成化学の高い技術力や創薬ターゲット(分子標的)に関する知見を駆使して、がんの「治癒」に向けた新薬開発をめざしています。

「レンビマ®」による患者様貢献が拡大

「レンビマ®」は、75カ国以上で承認を取得しており 、Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(以下 米メルク社)とのコマーシャル活動での協業も順調に進展しています。「レンビマ®」と米メルク社のペムブロリズマブとの併用療法については、13がん種で20を超える臨床試験が進行中です。

ペムブロリズマブとの併用療法について、前治療歴のある進行性子宮内膜がんおよび進行性腎細胞がん(一次療法)を対象としたグローバルフェーズIII試験において、主要評価項目および副次評価項目を達成しました。これらに係る適応について、米国においては2021年7月、8月にそれぞれ承認を取得し、日本、欧州においては承認申請中です。今後も着実な患者様貢献拡大が期待されます。