サステナブル調達

企業には、サプライチェーン全体で社会や環境に配慮したビジネス活動を行うことが求められています。また、事業継続性を確保するためにもサプライチェーンにおけるサステナビリティに関するリスクを軽減する必要があります。当社は、原料製造サプライヤー、生産委託先、商社・卸などの取引先様との連携を強化し、リスクの軽減と社会・環境における共有価値の向上を目的とした「責任ある調達」の取り組みを進めています。当社のサステナブル調達は、以下の4つのステップからなるプログラムで実施されます。①サステナブル調達に関する取引先説明会の開催、②サプライヤー行動規範である「ビジネス・パートナーのための行動指針」に関する同意書の提出、③EcoVadisプラットホームを使ったお取引先のサステナビリティ評価、④取引先との面談を通じたエンゲージメントによるサステナビリティ向上。2020年度は、国内工場の国内製造サプライヤーを対象として、サステナブル調達を行いました。

 

2020年度のサステナブル調達の実績は以下のようになります。

  • PSCI (Pharmaceutical Supply Chain Initiative)への加入:サプライチェーンにおけるサステナビリティに関する課題は、業界全体として取り組むことが製薬企業にとってもサプライヤーにとっても合理的です。2021年1月に、医薬品業界におけるサプライチェーンのサステナブル調達の推進を目的とした非営利団体であるPSCIに加入しました。
  • 「ビジネス・パートナーのための行動指針」の改訂:当社のサプライヤー行動規範である「ビジネス・パートナーのための行動指針」は、お取引先に最低限遵守して頂きたい事項をまとめたものです。2020年改訂した行動指針は、法令遵守、倫理、人権・労働、健康と安全、環境、マネジメントシステムの基準を設定し、PSCIが発行したPSCI Principlesに準拠しています。
  • 取引先説明会の開催:主要な直接材の一次および二次製造サプライヤー44社を対象として取引先説明会を開催し、人権を含むサステナビリティ向上の重要性、調達方針、行動指針、EcoVadis評価について説明し理解を求めました。
  • 「ビジネス・パートナーのための行動指針」遵守への同意書の提出:2020年度は、お取引先92社より同意書の提出を頂きました。内訳は、説明会ご参加の44社中43社、および、Tier-1の主要な卸・商社のお取引先48社です。
  • EcoVadisサステナビリティ評価の実施および結果のフィードバック:参加した34社には、高リスクと見なされるサプライヤーはありませんでした。総合スコアあるいは人権、環境、倫理の個別スコアにおいて改善余地があるお取引先とは面談を行い、次回の評価までに改善すべき点について共通認識を持ちました。

2021年度は、お取引先のサステナビリティ評価を国内外に拡大し、サプライチェーンにおける責任ある調達を推進していきます。行動指針同意書の対象を国内外の主要取引先100社に拡大し、主要な製造サプライヤーEcoVadisサステナビリティ評価に60社の参加を頂くことを目標としています。 

お取引先の選定・協働体制

持続可能なサプライチェーンの構築に向けて、当社では高品質製品の安定供給にご協力いただくお取引先(原料製造サプライヤー、生産委託者)の選定においては、技術、品質、製造能力、薬制対応、財務、コンプライアンス等の観点から評価を実施しております。
また、供給契約の締結後においては、上述のサステナブル調達に関する取り組み等を通して、お取引先の皆さまと協働しながら高品質製品の安定供給に取り組んでおります。

お取引先様コンプライアンス通報窓口

エーザイでは、お取引先やその役員および従業員の方々にも、エーザイ関係者による不正行為や法令違反、さらにお取引先における当社事業に関わる不正行為や法令違反等について相談・通報いただけるようコンプライアンス通報窓口を設けています。