2021年2月15日掲載
1月30日(土)は、「世界NTDsの日(World NTD Day)」です。(https://worldntdday.org/)
今年は、顧みられない熱帯病(NTDs)に対する社会の意識高揚をめざし、ピサの斜塔やギザのピラミッド、中国の万里の長城など、世界23カ国65カ所の有名建造物がNTDsのシンボルカラーである「オレンジと紫」にライトアップされました。
エーザイも、NTDsのひとつであるリンパ系フィラリア症制圧に向けたDEC錠の無償提供をはじめとした様々な取り組みを行っているパートナーとして、東京タワーのライトアップに協賛しました。
世界のライトアップの様子をまとめた動画を是非ご覧ください。
日本では、エーザイが協賛した東京タワーのほか、長崎市にてライトアップが行われました。

今回のライトアップを通じ、NTDs制圧が一層進むことを期待します。
※ 世界NTDsの日とは
世界NTDsの日とは、グローバルヘルス分野における最大の官民パートナーシップであるロンドン宣言が発表された日を記念して2020年に定められた記念日です。
毎年1月30日がその日に当たります。
ロンドン宣言やNTDsに関するエーザイの取り組みについては、こちらをご覧ください。
※ NTDsとは
「顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases、NTDs)」とは、WHOが「人類の中で制圧しなければならない熱帯病」と定義している20の疾患のことを指します。
代表的な疾患にリンパ系フィラリア症、シャーガス病、デング熱などがあり、主に熱帯の貧困地域を中心に、世界で17億人もの方が感染の恐れに瀕しています。
NTDsは主に貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延していきますが、そのことがまた労働力や生産性の低下を招き、貧困から脱出できない原因にもなっています。これらの疾患にかかると、重度の身体障害が残る場合もあり、経済活動や社会生活を送る上での大きなバリアと なるためです。
また最悪の場合は死に至ることもあります。開発途上国や新興国では、NTDsの蔓延が経済成長の妨げともなっており、国が抱える重大な課題の一つともいえます。
