リンパ系フィラリア症制圧に向けた10年間のあゆみ

エーザイのリンパ系フィラリア症の制圧活動

エーザイは、リンパ系フィラリア症(LF)の制圧活動に取り組んでいます。LFの治療薬の一つである「DEC錠(ジエチルカルバマジン)」は世界的に供給不足状態にあったため、制圧に向けた大きな障害となっていました。エーザイは、この高品質なDEC錠を製造し、WHO(世界保健機関)を通して、蔓延国に無償提供するなど、LFの制圧に向けた様々な活動を行っています。

エーザイのLF制圧活動の流れ

2010年

WHOと顧みられない熱帯病に関する日本初のパートナーシップが成立

WHO(世界保健機関)とLF治療薬の無償提供に関する共同声明文に調印しました。WHOとパートナーシップを組み、顧みられない熱帯病のための薬剤の無償提供を行う日本企業として初めてのケースとなりました。この声明文において、エーザイは高品質のDEC錠を自社で開発・製造し、2020年までに22億錠をWHOに無償提供することに合意しました。

調印の様子
(左:WHO事務総長マーガレット・チャン氏、右:当社CEO内藤晴夫)

2012年

顧みられない熱帯病の制圧に向けて過去最大の国際官民パートナーシップ「ロンドン宣言」に参画

他の世界大手製薬会社12社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、WHO、米国、英国政府、世界銀行、蔓延国政府とともに、顧みられない熱帯病の制圧に向けて共闘していく過去最大の国際官民パートナーシップである共同声明「ロンドン宣言」 に参画しました。

「ロンドン宣言」発表の様子
(左端:マーガレット・チャン氏、中央:ビル&メリンダ・ゲイツ財団ビル・ゲイツ氏、右端:CEO内藤晴夫)

顧みられない熱帯病、約束から実行へ
―マダガスカルにおけるリンパ系フィラリア症との闘い―
(動画)

2013年

エーザイ製造DEC錠が顧みられない熱帯病の治療薬として世界で初めてWHO事前認定を取得

自社で製造するDEC錠についてWHOの規定する品質基準を満たすことを示す事前認定(Prequalification)を取得しました。これは、顧みられない熱帯病の治療薬として、WHOによる事前認定を取得した世界で初めてのケースとなりました。

インドのバイザッグ工場にてDEC錠を製造しWHOへの無償提供を開始

自社インド・バイザッグ工場で製造したDEC錠について、パプアニューギニア、キリバス、ツバル、フィジーの4カ国への出荷を行い、WHOへの無償提供を開始しました。

インドのバイザッグ工場
エーザイ製DEC錠
(ジエチルカルバマジン)

エーザイ医薬品アクセス向上への挑戦
―リンパ系フィラリア症への取り組み―
(動画)

2015年

LFの診断キットを提供するパートナーシップを開始

WHO、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、他の製薬会社2社 とともに、集団投薬によるLF制圧の達成度を評価するための診断キットを無償提供するパートナーシップに参画しました。

フィラリア症テストストリップ

2017年

ロンドン宣言5周年
エーザイを含むドナー企業が24時間で出荷した無償提供薬剤数がギネス世界記録に認定

「ロンドン宣言」5周年イベントにおいて、必要とする全ての症蔓延国で制圧が達成されるまで、2020年以降もDEC錠を継続して提供することを発表しました。

「ロンドン宣言」5周年を記念し、エーザイを含むドナー企業が24時間で出荷した無償提供薬剤数「Most medication donated in 24 hours」(総計2億700万錠)がギネス世界記録に認定されました。

2020年

LFの制圧に向けた10年間の活動を動画に

LFの制圧に向けた10年間の活動について、紹介動画を作成しました。

治療薬DEC錠の蔓延国への最新の供給状況

28カ国へ20.1億錠

2020年12月現在

「DEC錠」累積供給錠数および貢献患者様数推移 2013年度末は共に0.1億錠、0.1億人だったが、2019年度末には19.9億錠、8.0億人にまで推移 ※貢献患者様数は、WHOの定義に基づき1人平均2.5錠を服用することを前提に、累積供給錠数から換算した推定値

「DEC錠」供給状況と制圧国

●:既出荷国

制圧国

DEC錠を提供した28カ国のうち、エジプト、キリバス、タイとスリランカでLF制圧が達成されました。

サステナビリティ