2018年6月
エーザイ株式会社の韓国における販売拠点であるEisai Korea Inc.(以下、エーザイ韓国)がWoori Mapo Community Welfare Center (韓国ソウル市、ウリ麻浦コミュニティ福祉センター)と共に取り組んでいるhhc活動「NOWプロジェクト」が2017年に韓国で複数のCSR賞を受賞しました。NOWプロジェクトは、両者が2015年に立ち上げたプロジェクトで、障害者が抱える様々な問題に対する意識向上を図ることを目的としており、障害者支援の歌を作成・発信することで、障害に対する社会の理解を促し、患者様や障害を持つ人々と共存できる社会の実現を目指している活動です。NOWは韓国語の「みんながいるから私がいる」(「naleul issge haneun uli、나를 있게 하는 우리」)という言葉から作られました。
エーザイ韓国は、NOWプロジェクトの取り組みが高く評価され、大韓民国(韓国)国会より「2017韓国CSR賞」を受賞しました。国会は、模範となる社会的責任活動を実践している良き企業を選別し、表彰しています。
また、エーザイ韓国はソウル市とソウル福祉財団から「2017ソウルCSR賞」を受賞しました。本賞は、企業の社会貢献活動を奨励し、官民パートナーシップを促進するための公式表彰です。
さらに、NOWプロジェクトの「Pause Choir(休止符合唱団)」の歌は、韓国のスタートアップおよび中小企業省から健康コミュニティ部門の「2017年韓国CSR映画賞」を受賞しました。このコンテストは、韓国におけるCSR活動を奨励する目的で、韓国のCSR映画祭委員会やスタートアップおよび中小企業省以外のいくつかの省庁が共同で実施しているコンテストです。
NOWプロジェクトは、毎年一つの社会的テーマを選び、それに関するキャンペーンを地域のパートナーと一緒に実施しています。2015年には、障害を持つ人々を含むすべての人々が快適に暮らすことができる社会の実現を訴えた「もっと近くに“Closer”」という歌を作成しました。NOWプロジェクトチームは、この歌を演奏するコンサートを開催すると同時に、「NOWエチケット(障害者が住みやすい社会づくりのための10のヒント)」というリーフレットを作成・配布しました。これらの活動の結果、エーザイ韓国は、2015年に「医薬品業界広告PR賞式典」においてCSRの分野で優秀賞を受賞しました。また、エーザイグループが年に1回、hhc企業理念に基づく革新的な活動を表彰し、促進する「hhcイニシアティブ2016」イベントで、「hhc優秀賞」を受賞しました。
2016年、韓国で今、大きな社会問題となっている高齢化をテーマに、高齢者がセカンドライフを生き生きと過ごす社会を実現するため、シニア層の音楽家を支援するプログラム「シニアアタック(노년반격)」を立ち上げました。本プログラムでは、「シルバーグラス (실버그래스)※」、「今まさに (바야흐로)」、の2つのシニアバンドを結成し、それぞれ、「初めての家出(첫번째 가출)」、「この年頃で(이 나이쯤에)」の二曲をリリースしました。これらのシニアバンドは、テレビ、ラジオや地方自治体の行事など、様々な場面で歌を演奏しました。
シルバーグラス※: バンド名の「Silvergrass」は、アメリカの伝承音楽をべースにしたカントリーミュージックである「Bluegrass music」からヒントを得て、秋に美しい穂を実らせる、生命力の強いススキ「Silver grass」に意味をかけあわせて名づけられたものです。
●シルバーグラス (실버그래스):「初めての家出 (첫번째 가출)」
●今まさに(바야흐로):「この年頃で (이 나이쯤에)」
2017年には、NOWプロジェクトは「The Pause Choir(休止符合唱団)」と共に「休止符キャンペーン」を実行しました。休止符合唱団は、てんかんのお子様5名とそのご家族で構成されており、地域社会においててんかんに関する啓発活動を実施しました。彼らは 「Have A Good Time(良い時間を過ごしてください)」という歌を作成し、NOWコンサートを含むいくつかのライブコンサートで演奏しました。休止符合唱団のメンバーは、このプロジェクトを通して病気の心理的苦痛が癒され、自己達成感を感じることができたと語っています。
●The Pause Choir(休止符合唱団)
今回の表彰は、エーザイグループが長年取り組んでいる「安心して暮せるまちづくり」の活動が評価されたものです。エーザイグループは、今後も、患者様とそのご家族の多様なニーズの充足とベネフィット向上に、より一層貢献してまいります。