乳がん患者様が地元で治療を受けられる施設の設立を支援(カナダ)
~グローバルでの「知」の交流をはかる「hhc Initiative 2013」を開催~

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2014年1月

hhc Initiative 2013」が、11月22日にエーザイ本社(東京)にて開催され、世界各国のトップマネジメントを含む社員、約85人が参加しました。

この会は、企業理念であるhhcに基づき、患者様への様々な貢献をめざした「hhc活動」や「社内公募論文」、研究開発や生産部門における特筆すべき成果等も含め、社員によるイノベーション活動の中から選出された優秀な活動テーマを表彰するもので、患者様の視点に立った活動の重要性の理解を深めるとともに、その主旨を一人でも多くの社員に伝えるため、毎年開催しています。

受賞者の皆さん

今回表彰された22の活動テーマの中から、カナダでの活動をご紹介します。

カナダの公的保険償還の仕組みでは、点滴・静脈注射(静注)による新規治療剤が当局に承認されてから保険償還が開始されるまで、最低でも18ヶ月を要します。この期間中の治療は、民間の医療保険の保障対象となるため、患者様は私的病院で治療を受けなければなりません。

北オンタリオにあるスーセントマリーという町には、そのような私的病院がなく、最寄りの施設でも300km以上離れた都市にあり、車で4時間かかるその都市まで通院することは、多くの患者様にとって現実的に難しい状況でした。

エーザイの開発した乳がん治療剤ハラヴェンは、2011年にカナダ当局から承認されましたが、投薬方法が静注であるため、スーセントマリーの乳がん患者様はその治療を受けたくても、受けるのが困難な状況にありました。そこで、エーザイカナダは、私的病院とパートナーを組み、この町に点滴・静注による治療が可能な出先施設を設立しました。この支援により、スーセントマリーには患者様が点滴・静注製剤による治療を適時適切に受けられる環境が整い、大きな貢献を果たすことができました。