認知症の理解を地域社会へ広げるために~インドにおけるhhc活動~

2007年8月

インドは人口11億人の中、高齢者人口は推定7千万人に達しております。高齢者の増加に伴い、認知症患者様も増加傾向にあります。認知症における深刻な問題は、約210万人の認知症患者様の中で実際に治療を受けている患者様が10万人に過ぎないことです。それは、認知症があまり知られていないために老化現象の一つとして誤解されていたり、家族に経済的負担を強いることがあげられます。また、介護者に対する精神的負担も社会問題となっています。この現実を見据え、インドでもhhc理念の実現を目指して、以下の活動に取り組んでいます。

スクリーニング・キャンプ(出張検診)の実施

スクリーニング・キャンプは、専門医やNGO(非政府機関)、退職者団体や高齢者団体などの協力を得て、認知症の説明、高齢者への自己診断表の配布や臨床心理士によるテスト、医師による診断などを行っています。これまでに全国で394回実施し、1万71人の方が受診され、そのうち1,616人の患者様の早期発見に役立っています。

メモリークリニック(もの忘れ外来)の設立支援

メモリークリニックは、病院に設けられた外来診療科で、認知症の患者様や介護者に対して様々な専門分野から細やかな診断や処置、アドバイスをしています。インドにおける認知症治療の最大の課題は、このような場の提供が不足していることです。エーザイはその対応として全国で40におよぶメモリークリニックの設立を支援し、これらは研究や教育活動の拠点にもなっています。

広報活動

全国の医師と積極的に連携を取りながら、雑誌や新聞、ラジオ、テレビ、地域説明会での活動など様々なツールやチャンネルを用いて、地域社会への認知症に関する疾患啓発を推進しています。

エーザイ・インドは、患者様の視点に立ったhhc活動を通じて、認知症などの病気に対する理解を地域社会に広げています。今後もhhc理念に基づいた取り組みに励み、ヒューマン・ヘルスケア・カンパニーとして患者様満足の貢献を目指していきます。