方針・基本的な考え方
エーザイでは、「安全・衛生・健康を最優先とし、人間尊重の企業活動を推進する」という基本理念のもとに「エーザイネットワーク企業(ENW)安全衛生方針」を制定しています。7項目の行動指針を定め、この指針に基づき年度ごとの方針、計画を策定しています。全社員が安全衛生基本理念を共有し、「安全・衛生・健康」を確保する活動を展開する中で、「誰一人ケガをさせない」、「誰一人病気にしない」職場の実現をめざしています。
エーザイネットワーク企業(ENW)安全衛生方針
2022年5月26日改訂
安全衛生基本理念
ENWは、安全・衛生・健康を最優先とし、人間尊重の企業活動を推進します。
安全衛生行動指針
全ての業務において安全・衛生・健康を最優先し、継続的に無事故・無災害を追求します。
ENW共通の基準で労働災害および事故を把握し、発生原因・是正措置・再発防止策等の情報を共有し、活用することにより再発の防止を図ります。
製品の研究・開発から製造、流通、販売、使用、廃棄に至る全ての段階において、安全・衛生・健康の確保を最優先します。
安全・衛生・健康管理(感染防止を含む)について体制を整備し、活動を推進します。
安全・衛生・健康に関する法令、規則を遵守することはもとより、さらに厳しい自主基準を定めて活動します。
科学技術の進歩を積極的に採り入れ、最先端の安全技術を確保します。
全従業員が安全衛生基本理念を共有するとともに、各職場で求められる専門性強化をはかる教育訓練を計画的かつ継続的に実施します。
安全・衛生・健康に関する方針、目標、プログラムおよび実績などの情報を積極的に開示します。
2022年5月26日
総務・環境安全担当執行役
目標・課題・アクション
※左右にスクロールできます
マテリアリティ | 目標 | 課題 | アクション | 実績
(2023年度期末) |
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自己実現を支える就労環境整備と健康サポート 安全・衛生・健康を最優先とし、人間尊重の企業活動を推進する |
「誰一人ケガをさせない」、「誰一人病気にしない」職場の実現
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労働災害発生件数:62件 100万延べ実労働時間あたりの1日以上の労働損失を伴う労働災害の発生頻度(度数率※):0.65 死亡に至った労働災害発生件数:0 |
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※エーザイグループ労働災害度数率=労働災害による1日以上の休業を伴う死傷者数÷延べ実労働時間×1,000,000
主な取り組み
労働災害ゼロ
手順書の作成や従業員の技術・知識の習得などに加えて、労働災害及び事故の発生要因・対策・再発防止策等をグローバル全社で共有・活用することより、再発の防止を図り、「ゼロ災」を推進します。各事業所でノウハウや失敗事例を継承し、自分の身は自分で守ることを基本とした行動ができるように安全衛生教育・訓練を充実させ、不安全な状態、不安全な行動の撲滅に努めます。
COVID-19感染拡大防止
感染拡大状況に応じた情報提供や行動指示、執務環境整備などのCOVID-19感染拡大防止の取り組みを継続します。また、従業員が感染した場合には、対応マニュアルに従って感染拡大を抑制し、社内でのクラスター発生を防止します。
従業員の心身の健康の維持
医療スタッフとの連携のもとに、従業員の意向に配慮しながら、相談窓口等の利用を推進し、心身の健康保持・増進を図ります。長時間労働撲滅や有給休暇取得の取り組みを継続するとともに、ストレスチェックを用いたストレスの程度の把握等によりメンタル不調を未然に防止します。特にコロナ禍において、在宅勤務の拡大などの環境変化に伴う従業員の心身の健康維持に留意します。
化学物質管理の強化
化学物質の取り扱いに関する法令の遵守とリスクアセスメントに基づく労働者保護の観点から、化学物質の管理を強化します。
法令遵守の継続
法令遵守を継続し、不安全な状態、不安全な行動を排除する取り組みを確実に実施します。労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)を有する事業所では、マネジメントシステムの有効活用を継続します。
体制・システム
具体的な取り組み
日本国内における従業員50名以上の事業所では、労働安全衛生法に基づき、安全衛生委員会を設置し、会社と労働組合の代表による定期的な労働安全衛生に関する話し合いを行っています。また、全社環境安全委員会を設置し、全社レベルでの労働災害撲滅のためのさらなる質の向上に向けて年間計画の策定を行うとともに、四半期ごとに労災・事故の発生状況を把握し、取り組みの成果と課題を確認し、グローバル全社で共有・活用することで、類似労働災害の再発防止に努めています。2023年度に関しては、これまでの労災を分析・検討した結果、業務経験年数の浅い従業員に事故が多いことが特定され、重点テーマと設定しました。
国内外の研究・生産拠点では、労働災害撲滅のためのさらなる質の向上に向けて労働安全衛生管理体制を構築し、活動を推進しています。本管理体制を的確に運用し、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを自主的・継続的に展開することにより、労働安全衛生水準の向上をはかっています。日本の川島工場においては、着任1年未満の担当者に対し、職場の不便なところや危険と感じるところなどを率直な気付き(キガカリ)として提出してもらい、その内容を共有するとともに、必要に応じて対策を検討し、毎月の環境安全委員会*の場で回答するという活動を行っています。また、新たな設備や建造物等に対するリスクアセスメントのみならず、2022年5月に改正された労働安全衛生法に基づく化学物質取り扱い上のリスクアセスメントも実施しています。また、産業医や健康保険組合との連携のもと、従業員の心身の健康保持・増進に向けた取り組みも行っています。
データ
2023年度 | |||
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労働災害発生件数(休業・不休災害・交通事故) | 日本*1 | 23*5 | |
エーザイグループ*2 | 62*5 | ||
4日以上の労働損失を伴う労働災害の発生頻度(度数率*3) | 従業員 | 日本*1 | 0*5 |
1日以上の労働損失を伴う労働災害の発生頻度(度数率*4) | 従業員 | エーザイグループ*2 | 0.65*5 |
死亡に至った労働災害発生件数 | 従業員 | 日本*1 | 0*5 |
従業員 | エーザイグループ*2 | 0*5 |
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*1国内のグループ企業を除く
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*2エーザイ株式会社および国内外のグループ企業
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*3度数率=労働災害による4日以上の休業を伴う死傷者数÷延べ実労働時間×1,000,000
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*4度数率=労働災害による1日以上の休業を伴う死傷者数÷延べ実労働時間×1,000,000
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*5社員、アルバイト、派遣社員を対象としています。