戦略

戦略

エーザイは、顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)やマラリアなどの熱帯病を、認知症やがんに続く重点疾患領域の一つとして位置づけ、ヒューマン・ヘルスケア(hhc)理念が導くビジネスドメインとして新薬開発や医薬品アクセスの拡大に取り組んでいます。

グローバルヘルスは、地球規模で連鎖的に広がる健康リスクや貧困と密接にかかわる領域であり、熱帯病制圧をめざすためには、長期的かつ持続可能な視点に立った国際的な協業が不可欠です。私たちは、政府、世界保健機関(WHO)をはじめとする国際機関、他の民間企業、アカデミアや研究機関、非政府組織(NGOs)や非営利団体(NPOs)、各種財団などの様々な知見や技術を有するステークホルダーと協業することにより、最先端の生命科学に基づく医療ニーズに応える新薬開発と、それらを必要とする人々にお届けするための医薬品アクセスの向上に努めています。これにより、誰もが公平に健康を享受し、自分らしく生ききる社会の実現をめざしています。

リンパ系フィラリア症(LF)に対しては、WHOが制定している「NTDsの終焉に向けた2021~2030年ロードマップ」のLF制圧目標に沿って、エーザイは制圧達成まで高品質なジエチルカルバマジン(DEC)錠をWHOに無償提供していきます。さらに、薬剤提供のみならず、LF疾患啓発や公衆衛生環境の整備等の支援により、LF制圧の加速に向けた取り組みも継続して実施します。

マイセトーマ等のNTDsやマラリアに対しては、グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)をはじめとする国内外の基金から助成を受け、世界のアカデミアや研究機関、Drugs for Neglected Diseases initiative(DNDi)などの非営利研究開発団体と協働し、新薬創出や、蔓延地域での臨床開発の実施など、対象疾患の化合物の研究開発に注力しています。

加えて、エーザイは、DEC錠がもたらすLF感染および重症化予防による労働時間の回復と医療費削減といった社会的インパクトの定量化にも取り組んでいます。DEC錠の無償提供は、売上収益や利益では表現することが難しい一方で、社会へもたらす影響を社会的インパクトとして可視化することにより、パートナーシップの進展や投資機会の獲得につなげていきます。

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マテリアリティ

グローバルヘルス領域における治療薬創出とアクセス拡大による制圧の実現、および医療較差是正をめざし、2030年度を見据えた長期目標とKPIを設定し、進捗を管理しています。
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中期経営計画とその進捗

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