環境方針

「ENW環境方針」は、「ENW企業行動憲章」に基づいて、ENWの環境保全活動の基本理念と具体的な行動指針9項目を示しています。国内ENWでは、この方針に基づき、積極的かつ継続的な環境保全活動を展開しています。 この方針は、2024年12月に業務執行部門の意思決定機関であるGrowth& Operating Committeeで改定が承認され、発行されました。 エーザイグループでは、本方針に基づき、取締役会の監督の下、サステナビリティ担当執行役および総務担当執行役が共同委員長を務める全社環境安全委員会を設置し、環境保全に関連した重要事項の審議・決定を行っています。    

  

ENW環境方針

私たちは、患者様と生活者の皆様に医薬品のみならず多様なニーズに合わせたソリューションをお届けすることで、「人々の健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」という2つの社会善の実現をめざしています。地球環境は社会善を成すための事業活動の基盤であり、私たちは、地球環境との調和を重視した事業活動を展開し、世界の人々の健康福祉と持続可能な社会の実現に貢献します。

1.環境マネジメント体制を整備し、事業活動のあらゆる側面(製品の研究・開発・調達・生産・流通・販売・使用・廃棄にわたる全ての段階)において環境負荷の低減に努めます。
2.環境関連法や規制、および協定を遵守した環境保全活動を推進します。
3.温室効果ガスの排出削減や省エネルギーを推進し、気候変動の緩和に貢献します。
4.化学物質の適正管理を推進し、環境汚染の未然防止に努めます。
5.水を含む資源の持続可能な利用および廃棄物の削減と再利用を進め、循環型社会の形成に貢献します。
6.生物多様性の保全に配慮した事業活動を展開し、自然共生社会の実現に貢献します。
7.環境保全に関する教育や啓発を計画的に実施し、全従業員の環境問題に対する意識向上を図ります。
8.環境情報の積極的な開示や地域社会とのコミュニケーションを通じ、社会からの信頼性向上に努めます。
9.ビジネスパートナーとの連携により、サプライチェーンにおける環境保全活動を推進します。
2024年12年17日
サステナビリティ担当
佐々木 小夜子

環境重点活動

2024年12年17日
全社環境安全委員会

共通活動方針

■ エーザイグループは、サステナビリティ担当執行役の責任のもと、ENW環境方針に基づき、以下の5つの環境重点活動を推進する。

■ 自主点検、内部監査、第三者検証を通じて、客観性・透明性および環境データの正確性を確保し、適時適切に情報を開示する。

■ 本重点活動の内容をビジネスパートナーと共有し、連携してサプライチェーンにおける環境保全に取り組む。

■ エーザイグループは、国、地域、業界団体等の定める環境保全方針を尊重し、その実現に貢献する。

 

環境重点活動

1.気候変動対応

TCFD等のシナリオ分析により、気候変動によるインパクト、リスクまたは機会を特定し、移行計画の策定とその実践により、温室効果ガスの排出削減や省エネルギーを推進し、2030年度SBT1.5℃目標およびRE100の達成、2050年ネットゼロの達成、ならびにビジネス機会の実現を目指す。

2.環境汚染の防止

環境関連法令を遵守するとともに、化学物質の適正管理により環境汚染防止に取り組む。

3.持続可能な水利用

水の使用量の削減、有効利用、排水水質の管理により、持続的な水利用を推進する。取水量を2030年度までに2023年度比で7%削減する。

4.生物多様性保全

生物多様性指針のもと、事業活動を行う全ての国、地域において生物多様性保全活動を実践し、自然共生社会の実現に貢献する。

5.資源の循環利用

廃棄物の適正管理を行うとともに、廃棄物発生量削減、リサイクル率向上、最終埋立量の削減等を推進し、資源の循環利用に取り組む。2030年度までに廃棄物発生量を2023年度比で7%削減するとともに、 リサイクル率(有価売却を含む)50%以上、最終埋立量2%以下を達成する。

 

2024年度 ENW環境保全方針

「2024年度 ENW環境保全方針」は「ENW環境方針」および「環境経営ビジョン」に基づいて、2024年度にエーザイグループが行う環境保全活動の方向性を示しています。国内ENWでは、本方針に基づき環境保全活動を立案・遂行しています。

 

本方針は、総務・環境安全担当執行役が委員長(現在はサステナビリティ担当執行役および総務担当執行役が共同委員長)を務める2024年度第1回全社環境安全委員会にて審議・承認のうえ設定されています。

 

方針内容(抜粋)

1.温室効果ガス排出削減による脱炭素社会形成に向けた取組み

 1) SBT1.5℃目標達成に向けた取り組みを加速

  ①再エネ電力への燃料転換や省エネを通じた化石燃料使用量削減

  ②RE100達成に向けた再生可能エネルギー導入促進

  ③営業車からの排出削減

  ④スコープ3、カテゴリー1削減活動の推進

 2)フロン類の漏洩防止と廃棄時の破壊処理

 3)インターナル・カーボン・プライシング(ICP)の活用推進

 

2.廃棄物の適正処理による循環型社会形成に向けた取組み

<グローバル中期目標>

・廃棄物発生量:2030年度までに2023年度比7%削減

 (指標:廃棄物発生量[t]/売上収益[億円])

・最終埋立率:2030年度までに2%以下

・有価売却を含むリサイクル率:2030年度までに50%以上(サーマル、ケミカル、マテリアルを含む)

・有害廃棄物発生量:2030年度までに2023年度比7%削減

(指標:有害廃棄物発生量[t])/(研究開発費+売上原価)[億円])

  

<2024年度の取り組み>

 1)廃棄物発生量の削減

 2)分別廃棄の徹底とリサイクルの促進

 3)ゼロエミッションの継続

 

3.化学物質および排ガス・排水等の適正管理

 1)工場、研究所から外部環境へ排出される化学物質や排ガス・排水の適正管理による環境汚染の未然防止と関連法の遵守

 2)PRTR対象物質やVOCの適正管理による環境汚染防止 (国内グループ)

 

4.水資源の有効利用

 1)取水量[千 m3]/売上収益[億円]を2023年度比1%削減

 2)節水およびリサイクル利用の推進

 

5.省資源の推進

 1)グリーン購入の促進

 2)コピー用紙使用量の削減

 

6.生物多様性保全の取り組み

 1)事業活動による生物多様性への影響把握

 2)操業地の近隣における重要な種を 1 つ以上特定し、保全活動に着手

 3)関連部署との共同による環境にやさしい包装素材導入の推進

 

7.計画的な環境教育の実施による社員の環境意識向上

 

8.環境関連情報の積極的な開示