低炭素社会形成への取り組み

エーザイ国内グループでは、気候変動問題解決のため低炭素社会形成に向けた取り組みを着実に進めてきました。エーザイ株式会社工場・研究所は、2020年度を最終年度とする日本製薬団体連合会の低炭素社会実行計画(フェーズI)に参画しており、国内グループとしても同じく2020年度に向けた中期的なCO2排出量削減計画を定めて取り組んできました。

2019年度は、川島工場において生産量増加によりエネルギー消費量が増大しました。一方では、EAファーマ福島事業所のコ・ジェネレーションシステム利用が本格化し、CO2排出量の大幅な削減が達成されました。これにより国内グループのCO2排出量は66,060トンと前年度比1.5%減少しました。2020年度に向けた国内グループ独自の排出量削減計画に従うと、54,984トンの排出量と算出され、計画値73,643トンを25.3%下回りました。基準年度である2005年度比では40.0%の減少となり、23%削減の目標を達成しました。

SBT(Science Based Targets: 科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標))目標達成に向けた進捗状況

エーザイグループは、気候変動問題の緩和に寄与するため、事業活動に基づくCO2排出量の削減に取り組んでいます。特に、国内グループでは、2020年度に向けたCO2排出量削減計画を着実に進めてきました。しかし、今日、気候変動の進行を抑制するためには、科学的根拠に基づく中長期的な温室効果ガス排出削減の取り組みが求められており、エーザイグループでは2030年度に向けたSBTを下記の通り設定し、取り組んでいます。

2019年度は、抗がん剤を中心に国内外の生産活動が活発化し、CO2排出量増加の大きな要因となりました。また米国では、抗がん剤レンビマをはじめとする営業活動の高まりにより営業車両由来のCO2排出量が2.2倍に増加しました。一方、EAファーマ福島事業所では、コ・ジェネレーションシステムを導入し、1,500トンを上回るCO2排出量を削減しました。また、エーザイ株式会社営業部門では、HV車(ハイブリッド車)の割合を着実に高めており500トン余りのCO2排出量削減につなげました。さらには、再生可能エネルギー導入の一環としてI-ECs(グリーン電力証書)の購入を蘇州・本渓工場(中国)およびバイザッグ工場(インド)で実施し、合わせて32,000トン余りのCO2排出量削減を実現しました。これら取り組みにより、エーザイグループの2019年度における(スコープ1+スコープ2)CO2排出量は大きく減少し、SBT達成計画の大幅な進展につながりました。

スコープ3、カテゴリー1の購入した製品・サービスに基づく排出量につきましては、生産・販売活動の活発化や導入品売り上げの伸長を背景にここ数年横ばい状態にありますが、売上高を分母とする原単位により比較した場合、基準年度比で17.8%減となっています。自社品比率や原材料の有効利用を推進し、一層の削減をはかってまいります。
国際的NGOであるSBTi(Science Based Targets initiative)からの認定を受けています。(https://sciencebasedtargets.org/)

  • 温室効果ガスの排出量(スコープ1+2)を2030年度までに2016年度比で30%削減する
  • 温室効果ガスの排出量(スコープ3、カテゴリー1:購入した製品・サービスに基づく排出量)を2030年度までに2016年度比で30%削減する
  • スコープ1
    化石燃料使用により、大気中へ放出された温室効果ガス直接排出量
  • スコープ2
    他者から供給を受けた電気、蒸気の利用に伴う温室効果ガス間接排出量
  • スコープ3
    サプライチェーンにおける自社を除く間接的な温室効果ガス排出量
  •  
     
       

再生可能エネルギー導入実績

エーザイグループでは、GLP(Good Laboratory Practice; 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準)およびGMP(Good Manufacturing Practice; 医薬品の製造および品質管理に関する基準)を遵守した研究開発・生産活動を展開しています。一定の温湿度条件下における業務進行が求められており、空調の運転など多大な電力を消費しています。
これまで、バイザッグ工場(インド)では太陽光発電による電力を調達しており、またエクストンサイト(旧モルフォテック・インク、米国)では、場内で太陽光発電による発電と自家消費を行ってきました。再生可能エネルギー導入の一環として、これら取り組みに加え2019年度よりグリーン電力証書の購入を蘇州、本渓(中国)の2工場およびバイザッグ工場で開始しました。その結果、2019年度の電力消費における再生可能エネルギー比率は22%まで上昇しました。今後も再生可能エ
ネルギーの導入率を計画的に進め、より一層のCO2排出量削減に努めてまいります。

オフィスにおける取り組み

国内グループでは、年度を通じて節電を進めています。管理・営業などオフィス系職場においても空調の温度設定管理や不要時の消灯、長時間離席時の電源オフなど節電を心掛けています。また、大きなビルではデマンドコントローラーの設置によるピーク電力管理も行っています。定期的な省エネパトロールや節電実績の見える化などもまじえ、社員の意識喚起にも注力しています。2019年度、国内グループのオフィス業務活動由来のCO2排出量は、2,737トン、前年度比4.7%減となりました。

営業用車両における取り組み

エーザイ株式会社では、CO2排出量削減の取り組みを営業段階においても行っています。ハイブリッド車(HV車)への切り替えを順次進めており、2010年度以降は、原則として車両変更時にHV車への変更を義務づけています。 2019年度における導入率は前年度比2.1%増の73.6%にまで高まっており、営業車両由来のCO2排出量は2,103トンと前年度比20.1%減少しました。また、2019年度下期から電気自動車の導入も開始しました。今後も燃費性能の高い車両への移行を継続し、CO2排出量削減に努めてまいります。

サステナビリティ