病気になって気づいた仕事ができる喜び

Aさんは、脳腫瘍の診断を受け、外科手術を受けた後に職場復帰。現在は、術後てんかんのコントロールをしながら業務に取り組んでいます。

  • モチベーションが下がったのはどんなときでしたか?

    49歳で症候性てんかんを発症した際、モチベーションが再び下がり、ずっと付き合っていかなければならないという覚悟をするようになりました。

  • モチベーションが上がったのはどんなときでしたか?

    わらをもすがる思いでサードオピニオンへの門をたたいた際、今の主治医と出会うことができて、「大丈夫、手術はうまくいく!」との一言で本当に救われました。「早く手術して治したい、春には職場に戻りたい。」と思うことができました。

    入院、手術、退院を経て、復職が見えてきたとき、死ではなく未来について考えるようになり、「はやく職場に復帰したい!」との気持ちが沸き上がりました。

  • 仕事との両立をする中で、どんなことでやりにくさや苦労を感じましたか?

    特に大きな苦労はありませんでした。休職前については、家ではずっと病気のことが頭から離れず辛かったですが、仕事中は、かえって病気のことを考えなくて済みました。

    休職後は比較的、就業時間内で業務を調整しやすい部署に配属となり、リハビリ等に専念できる環境でした。

  • 当時、どんな支えがあったらよかったと感じていますか?

    病気や病院、ドクターについての情報が少なかったので、社内外の人脈を活用し、同じような病気を経験した人の話を聞いたり、病院について自ら調べるしかありませんでした。

    同じ病気を患う人や経験者と話すことで胸の内を共有することができ、勇気付けられ、救われました。そのようなコミュニケーションの場がもっとあればよかったと感じています。

  • 今、同じような状況にある人に経験者として伝えたい事

    同じ病気で苦しんでいる、あるいは同じような経験をした人同士が話しをする場がいかに大切であるかを学ぶとともに、私自身、大きく救われました。

    今後は、私が支えになる側になれたらと思っています。仕事と病気の治療との両立に苦労したり、悩みを持っている方とコミュニケーションを図ることで、力になりたいと考えています。

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