治療後に職場に必ず復帰するという強い思いが支えとなった

45歳の節目健診で、血圧が高いので脳血管MRI検査を実施したところ、脳動脈瘤がみつかったが、動脈瘤の大きさや形状から経過観察としていた経緯がありました。

  • モチベーションが下がったのはどんなときでしたか?

    47歳で地元の病院で年1回の脳のMRI検査した際、すぐに入院して、開頭手術をするように勧められた時。今すぐに開頭手術するしかないと言われて不安になりました。

    手術後、後遺症が残るのではないか、元に戻れなくなるのではないか、仕事を継続できなくなるかもしれないと不安になりました。

    手術への不安がある一方、不安を抱えたまま業務には就けないとの気持ちでした。

  • モチベーションが上がったのはどんなときでしたか?

    上司に相談した結果、セカンドオピニオンの活用を勧められ、都内の大学病院で精密検査を実施しました。その結果、開頭手術の必要はなくカテーテル治療が可能なことを知り、かなり安堵しました。

    五月連休中に手術し、連休明けに職場復帰、元の職責に戻れたときほっとしました。

    手術後1年目の脳血管造影検査で、主治医から予後が良く、動脈瘤の破裂するリスクが低減したと言われ、安心しました。

  • 仕事との両立をする中で、どんなことでやりにくさや苦労を感じましたか?

    社内関係者には手術する旨を伝えましたが、代理店や得意先などの社外関係者には、余計な心配をかけたくないという想いから公表せず、通常の仕事スタイルを通しました。

    手術することになり自組織のメンバーに申し訳ない、負担をかけると思った点は苦労しました。また、手術費用はどの程度かかるのか、入院費用など多額の費用がかかることが気になりました。

  • 当時、どんな支えがあったらよかったと感じていますか?

    手術後も寒冷な勤務地での単身赴任を継続したため、食生活や寒さから血圧が上がるのではないかと心配しました。
    高額医療でしたが、健保組合からの医療費用への補助があり非常に助かりました。

    手術前には、家族からは過度な心配の言葉ではなく、早く見つけられて手術できてよかったという前向きな言葉を掛けられ、心の支えになりました。

  • 今、同じような状況にある人に経験者として伝えたい事

    疾病にかかった際には、ためらわずにセカンドオピニオンを活用することが重要であり、ひとりで悩まず、上司や同僚に相談してアドバイスを得ることでよい解決策が見つかり、自分自身も安心できます。

    5年ごとの節目健診は、自身の健康管理にとても大切です。自らの健康は自ら守ることが大事です。特に血圧管理は重要です。血圧が高くて心配な方は節目での脳血管造影検査をお勧めします。

    現場へ復帰することを強く考えるという意欲、積極性を抱くことで前向きに行動できます。

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