グローバルヘルス分野における日本の企業活動とODAの支援を要請福岡資麿厚生労働大臣に要望書を手交

2025年5月21日掲載

2025年4月21日、当社が参画する「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」(代表:渋澤健シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO、以下 有志一同)が福岡資麿厚生労働大臣を訪問し、「企業活動とODAによるグローバルヘルスへの支援の拡大に向けた要望書」を手交しました。当社の代表執行役CEO内藤晴夫も参加しました。

医療を取り巻く環境が国境を越えて大きく変化する中で、厚生労働省による持続可能な保健医療システムの実現のための提言「保健医療2035」において、グローバル・ヘルス・リーダーとして「日本が世界の保健医療を牽引する」ことがビジョンのひとつに掲げられています。有志一同は、本要望書を通じて、厚生労働省に対して、以下の6点の具体的なアクションの実行を要請しました。

  • 1.
    創薬基盤の強化・医薬品等の開発環境整備を推進しながら、国内市場への貢献に留まらず、日本の研究開発力をグローバルヘルスの課題解決にも応用できるよう、途上国のニーズも踏まえた国内外における研究開発の支援を実行すること。
  • 2.
    日本企業の製品・サービスの調達がグローバルヘルス分野の国際機関において促進されるよう政府として支援する仕組みを強化すること。
  • 3.

    重大な保健課題を抱えるグローバルサウス諸国への支援拡大に向け、TICAD 9において、グローバルヘルス分野における日本の役割について積極的にコミットメントを示すこと。

  • 4.
    「世界の健康を守る」安全保障の強化は、日本国民の命を守ることにつながる。ワイズスペンディングを徹底しつつ、日本のODA総額におけるグローバルヘルス分野への支出を、デジタル技術やイノベーションなども含め、戦略的に拡大すること。また、ODAを触媒とした官民連携や課題解決型のインパクト投資を世界で推進することで、民間の投資資金を動員させること。
  • 5.
    グローバルヘルス分野の国際機関への拠出金の要請に日本企業の意見も踏まえながら外務省と連携し、戦略的に応えること。特に、本年に増資会合を迎えるGaviワクチンアライアンス、及び世界エイズ・結核・マラリア対策基金に対する資金拠出について、日本が理事会の議席を継続できるよう積極的にプレッジすることで国際機関における日本の発言力を強化すること。
  • 6.
    厚生労働省国際保健ビジョンに基づき、UHCナレッジハブ、関係省庁との連携を促進し、国際保健外交をオールジャパンで総合的かつ戦略的に推進すること。また、「国際保健人材プール」を通じて、グローバルヘルス分野で活躍できる人材の育成および活用をさらに強化すること。

有志一同による福岡資麿厚生労働大臣訪問の詳細はこちら

要望書全文はこちら

当社にとって、顧みられない熱帯病やマラリアの制圧に向けた医薬品アクセス向上への取り組みは、CSRとしての活動ではなく、当社の企業理念である「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」に基づく長期的な企業価値創造と社会的インパクト創出をめざす活動です。当社は、引き続きグローバルパートナーとの連携を強化し、顧みられない熱帯病の感染リスクに晒されている人々や疾患に苦しんでいる人々の「健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」に貢献してまいります。

グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同について

渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO)を代表とする、グローバルヘルス(保健医療分野、特に公衆衛生分野、感染症対策分野での支援及び事業)へ貢献する日本企業等の有志団体です。製薬・医療機器をはじめとした保健医療分野のみならず、金融や商社、デジタル、サプライチェーン等多岐にわたる分野から構成され、大企業のみならず中小企業やスタートアップも含めた多様な企業の経営者が参画しており、当社からはCEOの内藤晴夫がメンバーとなっています。 

有志一同は、誰もが必要な医療*1にアクセスでき、世界中の人々が健康である未来を創ることをパーパスとしています。有志企業が同じビジョン「世界の人々の健康な生活を共働で支えている日本*2」の下に一丸となって、グローバルヘルス・アクションを推進しており、以下の4つをミッションとして掲げています。

    1. 国際協力の中核にグローバルヘルスを位置付ける
    2. 日本企業のポテンシャルを明確に顕在化しリーダーシップをとる

    3. ジャパン・ブランドを構築する

    4. 世界で活躍できる人財を育成・輩出する

公式サイト:https://gh-leaders.jp/  


*1 狭義の医療ではなく、保健・医療含めた包括的な健康基盤の意。適切な医療に適切にアクセスできることが求められる
*2 国内外の政府・企業・アカデミア・市民社会と連携した「Made With Japan」

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