アフォーダブルプライスの実践

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2014年4月11日掲載

新興国市場や開発途上国の多くでは、医療制度が未成熟などの理由で多くの患者様が医薬品を全額自己負担で購入しています。エーザイは、これらの国々の一人でも多くの患者様にエーザイ製品をお届けするためには、患者様の所得レベルや医療システムなどを考慮し、その国々の方々が購入可能な価格で提供する「アフォーダブルプライシング」が重要であると考え、様々な方法でこれを実践しています。

例えば、インドネシアにおいてアルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」、フィリピンにおいて慢性B型肝炎治療剤「Revovir」を所得の低い患者様でも購入できるよう、日欧米などの先進国より低価格で提供しています。

2013年10月にはインドにおける抗がん剤「ハラヴェン」の発売にあたり、同一国内において、患者様の所得水準によって全額負担していただく方から全額無償で提供する方まで複数の段階的な価格を設定する「ティアードプライシング(所得別段階的価格設定)」を導入しました。

また、自社製のリンパ系フィラリア症治療薬「ジエチルカルバマジンクエン酸塩(略称:DEC)100mg錠」を世界保健機関(WHO)へプライスゼロ(無償)で提供しています。これは、リンパ系フィラリア症蔓延国における国民の健康福祉向上および国家の健康レベル向上による経済成長の推進に貢献するとともに、当社にとっては慈善活動を越える将来の市場を創造するための長期的な投資の一つと考えています。

エーザイは、これからもアフォーダブルプライスを実現するための持続可能なビジネスモデルを創造し、私たちが創る医薬品を世界のより多くの患者様にお届けしていきます。