健康経営

方針・基本的な考え

当社は2019年6月に「エーザイ健康宣言」を発効し、hhc理念実現の担い手である従業員の健康は最重要事項と位置付け、従業員の健康の維持・増進活動を強く推進しています。健康宣言では、ヘルスリテラシーの向上、からだの健康、こころの健康の3つを重点戦略事項と定め、従業員が心身健康に働いていくこと、さらには従業員だけではなく、ご家族の健康維持・増進も視野にいれた取り組みや環境整備についても、検討を進めています。ヘルスリテラシーレベルを把握したうえで各種施策を推進し、リテラシー向上を通じて、いきいきと自分らしく生きる「からだ」と「こころ」の健康を保つことが重要と考えています。健康宣言に定める重点戦略事項は、当社の健康経営施策の推進状況や従業員の健康状態、社会的要請も俯瞰して3年単位で改定することとし、次回は2025年の改定を予定しています。

目標・課題・アクション

エーザイ健康宣言のもとで従業員の健康維持・増進活動を強く推進していますが、当社の従業員健康診断受診率は100%には至っておらず、メタボリックシンドローム該当者・予備軍該当者も年々増加の傾向にあります。これらの課題も踏まえて、健康に関する4つの施策を推進していきます。

1)健康診断関連諸施策の拡充
従業員のご家族も含めた健康維持・増進を企図し、将来の健康状態可視化や健康診断受診率向上も見据え、健康診断結果予測シミュレーションについての検討を進めています。また、二次検診受診率の向上を目指し、受診を勤務扱いとする運用の追加や、生活習慣病予防の要となる特定保健指導については、エーザイ健康保険組合と連携して実施率向上を目指します。

2)認知症予防の強化
健康診断のタイミングで、ブレインパフォーマンスセルフチェックツールである「のうKNOW®」実施を啓発するとともに、啓発・実施推奨範囲をご家族へと拡大し、社員とご家族の安心を醸成していきます。

3)がんのリスク早期発見
がんのリスク早期発見に向けて、腫瘍マーカー検査などの実施や、人間ドック時のがん検査補助拡大を検討します。また、メタボリックシンドローム該当者・予備軍該当者減少に向けて全世代対象の健康イベントも実施しています。

4)サポート体制の充実
万一の支援・備えとして、福利厚生施策の拡充を検討しています。

体制・システム

当社は、「従業員の健康維持・増進」と「働き方改革」への取り組みは一体不可分であるとの認識のもと、各種WLB(ワーク・ライフ・ベスト)をコンセプトとする就労環境整備とともに、従業員の健康管理、タイムマネジメント、長時間労働の是正等を進めてきました。2019年10月には、各施策の構築・推進の加速と強化を企図して、人事労務諸施策の企画推進機能と健康推進機能を統合し、CHRO(チーフHRオフィサー)配下の労務政策部に企画・健康推進グループを設置しました。企業(事業主)として実施する健康経営と、エーザイ健康保険組合等が実施するデータヘルスの一体的な推進をめざして取り組んでいます。

健康経営の推進体制


健康経営の推進体制

具体的な取り組み

健康投資の各種施策について、2023年度時点で大腸内視鏡検査補助拡大以外は実施しています。

病気の治療や介護と仕事を両立した社員の事例

プロフェッショナルとして活躍しようとする社員が、たとえ、自身の病気の治療、子育て・介護と仕事の両立に直面したとしても、やりがいを持って働き続けられる会社でありたいと考えています。自身の病気の治療や介護に直面した社員が、仕事を続けていく上で感じた想いや、周囲との関わりにおいて苦労や工夫したことをご紹介します。

データ

 2020年度2021年度2022年度2023年度
定期健康診断受診率 98.3% 99.0% 99.9% 100%
ストレスチェック受検率 97.6% 96.8% 97.3% 97.3%
高ストレス者率 7.6% 9.3% 8.3% 9.4%
総合健康リスク値 86 86 83 84
喫煙率 13.2% 11.8% 10.9% 10.3%
糖代謝異常者数 1.0% 2.1% 0.7% 0.8%
血圧有所見者数 0.4% 0.2% 0.1% 0.3%
適正体重維持者率 67.8% 68.7% 69.6% 68.1%
睡眠による十分な休養が取れている社員の割合 73.3% 73.0% 73.1% 70.4%
運動習慣者比率 33.3% 26.5% 27.6% 27.9%
1人あたりの医療費 \155,000 \167,000 ¥175,000 ¥196,000