グローバルヘルス分野における日本のODA支出拡大を要望武見敬三厚生労働大臣に要望書を手交

2024年7月3日掲載

2024年7月2日、当社が参画する「グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同」(代表:渋澤健シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO、以下 有志一同)が武見敬三厚生労働大臣を訪問し、「企業活動と政府開発援助(ODA)によるグローバルヘルスへの支援の拡大に向けた要望書」を手交しました。当社のコーポレートコミュニケーション兼サステナビリティ担当執行役である佐々木小夜子も参加しました。

医療を取り巻く環境が国境を越えて大きく変化する中で、厚生労働省による持続可能な保健医療システムの実現のための提言「保健医療2035」において、グローバル・ヘルス・リーダーとして「日本が世界の保健医療を牽引する」ことがビジョンのひとつに掲げられています。有志一同は、本要望書を通じて、厚生労働省に対して、以下の6点の具体的なアクションの実行を要請しました。

  • 1.
    創薬基盤の強化・医薬品等の開発環境整備を推進するにあたり、国内市場への貢献に留まらず、日本の研究開発力をグローバルヘルスの課題解決にも応用できるよう、途上国のニーズも踏まえた国内外における研究開発の支援を強化すること。
  • 2.
    日本企業の製品・サービスの調達がグローバルヘルス分野の国際機関において促進されるよう政府として支援する仕組みを構築・強化すること。
  • 3.

    国内の感染症対策・危機管理体制の整備を通じてグローバルヘルス分野で活躍できる人材を育成するとともに、こうした人材活用しながら厚生労働省の国際部門を抜本的に強化し、外交一元化の下、国際保健外交をオールジャパンで総合的かつ戦略的に推進すること。

  • 4.
    ワイズスペンディングを徹底しながら、グローバルヘルス分野における日本のODA支出総額を拡大すること。
  • 5.
    現地での企業活動と連携したグローバルヘルス分野へのオファー型協力を実現するため、グローバルヘルス分野への支援を外交政策上の戦略分野として明確に位置付けるよう働きかけること。
  • 6.
    グローバルヘルス分野の国際機関への拠出金を日本企業の意見も踏まえながら戦略的に拡大すること。特に、本年末から来年にかけて増資会合を迎えるGaviワクチンアライアンスに対する資金拠出について積極的にプレッジすること。併せて、国際機関における日本の発言力を強化すること。

有志一同による武見敬三厚生労働大臣訪問の詳細はこちら

要望書全文はこちら

当社にとって、顧みられない熱帯病やマラリアの制圧に向けた医薬品アクセス向上への取り組みは、CSRとしての活動ではなく、当社の企業理念である「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」に基づく長期的な企業価値創造と社会的インパクト創出をめざす活動です。当社は、引き続きグローバルパートナーとの連携を強化し、顧みられない熱帯病の感染リスクに晒されている人々や疾患に苦しんでいる人々の「健康憂慮の解消」と「医療較差の是正」に貢献してまいります。

グローバルヘルスを応援するビジネスリーダー有志一同について

渋澤 健(シブサワ・アンド・カンパニー株式会社代表取締役CEO)を代表とする、グローバルヘルス(保健医療分野、特に公衆衛生分野、感染症対策分野での支援及び事業)へ貢献する日本企業等の有志団体です。製薬・医療機器をはじめとした保健医療分野のみならず、金融や商社、デジタル、サプライチェーン等多岐にわたる分野から構成され、大企業のみならず中小企業やスタートアップも含めた多様な企業の経営者が参画しており、当社からはCEOの内藤晴夫がメンバーとなっています。 

有志一同は、誰もが必要な医療*1にアクセスでき、世界中の人々が健康である未来を創ることをパーパスとしています。有志企業が同じビジョン「世界の人々の健康な生活を共働で支えている日本*2」の下に一丸となって、グローバルヘルス・アクションを推進しており、以下の4つをミッションとして掲げています。

    1. 国際協力の中核にグローバルヘルスを位置付ける
    2. 日本企業のポテンシャルを明確に顕在化しリーダーシップをとる

    3. ジャパン・ブランドを構築する

    4. 世界で活躍できる人財を育成・輩出する

公式サイト:https://gh-leaders.jp/  


*1 狭義の医療ではなく、保健・医療含めた包括的な健康基盤の意。適切な医療に適切にアクセスできることが求められる
*2 国内外の政府・企業・アカデミア・市民社会と連携した「Made With Japan」

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