DEC錠の無償提供に対しミャンマー保健スポーツ省から感謝状を受領

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2018年11月12日掲載

 リンパ系フィラリア症(LF)は、ミャンマーを含む東南アジア地域の国々において、主要な公衆衛生上の問題の一つです。2007年にミャンマーで行われたLFの調査によると、65地域中45地域(69%)で蔓延し、全人口6038万人中4180万人が感染リスクにさらされていることが確認されました1

 LFの蔓延を防ぐ主な戦略は、感染リスクのある全住民への薬剤集団投与(MDA: Mass Drug Administration)による予防化学療法です。2000年にミャンマーの保健スポーツ省はWHOと連携して、2020年までのLF制圧を目的とした国家計画を策定し、アルベンダゾールとジエチルカルバマジン(DEC)の併用によるMDAを実施してきました。

「DEC錠」集団投与の様子

 エーザイは、2013年10月以来、WHOを通じてLF蔓延国28カ国に対して15億錠のDEC錠を無償供給してきましたが、そのうちミャンマーには25%以上となる約3億8千万錠のDEC錠を供給し(2018年10月現在)、ミャンマーは、インド、インドネシアと並ぶ三大供給先の一つとなっています。

 このようなエーザイの貢献が評価され、エーザイは、ミャンマー保健スポーツ省公衆衛生局の招きで、2018年1月に実施されたMDAの視察を行いました。その際に、ミャンマー保健スポーツ省公衆衛生局より「エーザイの無償提供プログラムによるDEC錠の供給支援という価値ある貢献に大変感謝しています」とのコメントとともに感謝状が贈られました。

感謝状

 エーザイは、今後、ミャンマーのLF制圧活動において、DEC錠を供給するのみならず、疾患啓発を含む包括的な支援活動に取り組んでまいります。

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