リンパ系フィラリア症の制圧に向けてDEC錠のWHOへの供給を開始

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2012年11月7日掲載

2012年1月30日に開催された、顧みられない熱帯病に関するロンドン宣言において、エーザイは、WHO(世界保健機関)のリンパ系フィラリア症グローバル制圧プログラムに対して、当社製造のDEC錠(ジエチルカルバマジン)の提供が開始される2014年までの約2年間、サノフィ社とビル&メリンダ・ゲイツ財団との新たなパートナーシップ契約により、サノフィ社が製造する1億2千万錠のDEC錠をWHOに無償提供することを発表しました。

この契約に基づき、2012年7月に、DEC錠の初回の供給分として約250万錠がWHOに提供されました。このDEC錠はマレーシアとマダガスカルにおいて、2年間で60万人以上の人々に投与される予定です。

これは、二つの製薬企業が提携し、ビル&メリンダ・ゲイツ財団とともにDEC錠供給に取り組む初めてのケースとなります。

リンパ系フィラリア症は、象皮病として一般的に知られており、世界73カ国に蔓延し、13億人以上がそのリスクにさらされています。現在、1億2千万人以上の人々が感染しているとされており、その内、約4千万人がこの病気の症状で通常の生活ができない状況になっています。リンパ系フィラリア症は、痛みと重度の障害を伴う、リンパ系組織や体の一部の異常肥大をもたらします。

サノフィ社について

サノフィ社は、グローバルに多角的事業を展開するヘルスケアリーダーとして、患者さんのニーズにフォーカスした治療ソリューションの創出・研究開発・販売を行っています。サノフィ社は、ヘルスケア分野において7つの成長基盤を中核としています。それは糖尿病治療、ヒト用ワクチン、革新的新薬、希少疾患、コンシューマー・ヘルスケア、新興市場、動物用医薬品です。サノフィ社は、パリ(EURONEXT:SAN)およびニューヨーク(NYSE:SNY)に上場しています。

ビル&メリンダ・ゲイツ財団について

ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、全ての生命の価値は等しいという信念をもとに、全ての人が健康で豊かな生活を送れるよう取り組んでいます。開発途上国では、ワクチンや他の救命医療品を提供し人々の健康改善に寄与するとともに、飢餓や極度の貧困という課題に取り組んでいます。米国では、全ての若者がその潜在能力をフルに生かせる機会を得られるよう教育の充実に取り組んでいます。当財団はワシントン州のシアトルに本部を置き、ゲイツ夫妻とウォーレン・バフェットの指導の下、ジェフ・レイクスCEOと共同議長のウィリアム・H・ゲイツ・シニアによって率いられています。

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