患者様の声を活かした医薬品開発(ペイシェント・セントリシティ)

エーザイのヒューマン・ヘルスケア(hhc)理念は、患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献し、世界のヘルスケアの多様なニーズを充足することであり、その実現のため、患者様と共に時間を過ごす「共同化」によって、言葉にならない想いを感じとり、患者様目線で考える活動をグローバルで展開しています。医薬品開発プロセスにおいても、「共同化」を通じた、新たな視点への気付きを大切にしています。

副作用への不安や今後の治療に対する期待、通院などの治療環境に関してお困りのことなど、患者様の切なる想いに触れることで得られた気づきを、医薬品開発計画や治験実施計画書に反映すべく活動しています。また、治験参加への不安を低減し、各種検査の意義をご理解いただけるように、わかりやすい同意説明文書の作成に努めています。さらに、通院環境における負担を軽減すべく、ご希望に応じて患者様が居宅から治験に参加できるように、訪問看護や遠隔診療等を活用した分散型治験の実施にも取り組んでいます。このように、患者様からいただくご意見や対話により得られた気づきは、患者様がより参加しやすい臨床試験を立案するという私たちのチャレンジに欠かせないものとなっています。

今後もhhc理念に基づき、患者様に寄り添い、その想いに応える臨床開発を展開し、さらなる患者様貢献を続けてまいります。