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ニュースリリース

(2004年7月30日)

ドイツ医薬品販売子会社がアストラ・ゼネカ社の
炎症性腸疾患治療剤「エントコート」のプロモーションを開始


エーザイ株式会社
Eisai GmbH

 エーザイ株式会社(本社:東京都文京区、社長:内藤晴夫)のドイツ子会社Eisai GmbH(エーザイ・ゲーエムベーハー、以下、EDG/本社:フランクフルト、社長:アンドレアス N.ヴィーガント)は、このたび、アストラ・ゼネカ株式会社(以下、ASZ)のドイツ社と炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory Bowel Disease)治療を目的としたステロイド薬「エントコート」(Entocort、一般名:ブデソニド)のドイツにおけるプロモーション契約を締結しました。

今回の契約により、これまでASZドイツ社が販売を行ってきた「エントコート経口カプセル3mg」「エントコート注腸剤2.3mg」は、8月1日(ドイツ時間)より、EDGが単独でプロモーション活動を行うことになります。

「エントコート」は、肝臓で速やかに代謝を受け、ステロイドによる全身性の副作用を軽減した、局所作用型のグルココルチコステロイド製剤です。「エントコート経口カプセル3mg」は、回腸部位から上行結腸部位における軽度から中程度の活動期クローン病、「エントコート注腸剤2.3mg」は、直腸部位からS状結腸部位の軽度から中程度の活動期潰瘍性大腸炎に対する治療を効能・効果とします。

EDGは、消化器疾患の治療薬として、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット」を販売し、今年の4月から同じIBDの適応を有するグラクソ・スミスクラインドイツ社の免疫抑制剤「イムレク」のプロモーションを行っています。今回の契約締結で新たに「エントコート」が加わり、EDGは消化器領域におけるプレゼンスを高め、より多くの患者さまのQOL向上に貢献することを目指します。

以上

[ 参考資料として、会社概要と用語説明を添付しております ]


<参考資料>


【エーザイ・ゲーエムベーハー(Eisai GmbH)】
社長 :Andreas N. Wiegand
所在地 :ドイツ フランクフルト
設立 :1996年
資本金 :7,669千ユーロ(2004年1月31日現在)
従業員数 :112名(MR数 約80名)

【アストラ・ゼネカ・ゲーエムベーハー(AstraZeneca GmbH)】
社長 :Philip Burchard
所在地 :ドイツ ウェーデル
設立 :1953年(1999年にアストラ社とゼネカ社が合併)
資本金 :77,651千ユーロ(2004年1月31日現在)
従業員数 :2,300名(MR数 約1,200名)

【用語解説】
1.免疫抑制剤

 免疫のはたらきを抑える薬で、臓器移植後の免疫反応の抑制に使用されるほか、生体反応の異常であるアレルギー反応、自己免疫疾患の治療にも使用します。

2.グルココルチコステロイド (Glucocorticosteroids)

 ステロイドは、腎臓の上部にある副腎の外側の皮質で作られるホルモンで、体に対するさまざまなストレスに対処するなど、重要な働きを持ちます。ステロイドは合成グルココルチコステロイドで、炎症を鎮める、免疫を抑制するといった効果があります。

3.炎症性腸疾患 (IBD, Inflammatory Bowel Disease)

 大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:IBD)といいます。一般的には潰瘍性大腸炎とクローン病のことを言います。

(1)潰瘍性大腸炎 (UC, Ulcerative Colitis)

 UCは、主として粘膜を侵し、しばしばびらんや潰瘍を形成する原因不明の大腸のびまん性非特異性炎症です。病気がおこる場所(病変部位)は直腸を中心として始まり、大腸全体にまで広がることがあります。症状としては血便、粘液便、下痢や腹痛などがあげられます。 この病気は症状が良くなったり(緩解)、悪くなったり(再燃)を繰り返す慢性の病気です。
いまだ病因は不明ですが、現在では遺伝的因子と環境因子が複雑に絡み合って、なんらかの抗原が消化管の免疫担当細胞を介して腸管局所での過剰な免疫応答を引き起こし、発症と炎症の持続に関与していると考えられています。

(2)クローン病 (CD, Crohn's Disease)

 CDは、主に10~20歳代の若年に発症する、消化管に縦長あるいは不整型の潰瘍が現れたり、粘膜が腫れたり、内腔面が狭くなったりする炎症性病変です。この病変は口腔から肛門までの消化管のあらゆる部位に見られますが、小腸や大腸が好発部位です。主な症状として腹痛、下痢、発熱、肛門病変などがありますが、その他、消化管以外の合併症を伴うこともあります。
クローン病が発症する原因として、はっきりと証明されたものはありませんが、最近の研究では、何らかの遺伝子の異常を背景にもち、異物を処理する細胞やある種のリンパ球などの免疫を担当する細胞の異常反応が明らかになってきており、何らかの外来の抗原(食事の成分、異物、病原体など)の侵入とそれに対する免疫系の反応異常が想定されています。